背番号「1」背負ってサポート役 「裏キャプテン」は九回裏、代打に
(17日、高校野球群馬大会2回戦、桐生市商5―3太田)
太田が2点を追う九回裏、一死満塁の場面で代打に出たのはエースナンバー「1」の加賀遼大(3年)だった。一塁の塁審がハーフスイングと判定し、三振。「情けない」。負けが決まると、はらはらと涙を流した。
新チームで岡田友希監督から「裏キャプテン」に任命された。日常生活の指導をする役目だ。選手たちを集めて、岡田監督からの指示を伝えるなどした。
「1」を背負いながらも、マウンドは2年生らに任せた。「投げたい気持ちはあった。でもチームの勝ちが一番だから」。サポートに徹した。
高校野球は終わったが「他の選手たちより一歩、先生たちに近いところにいられて良かった」。指導者の考えに触れ、選手たちをまとめた経験は今後に生きると感じている。(川村さくら)