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春から練習、球種2種類…長岡大手の「急造」投手に託されたマウンド

2022年7月16日21時47分

朝日新聞DIGITAL

 (16日、高校野球新潟大会 長岡大手1ー11北越)

 試合後、三塁側スタンドの前で、整列して一礼後にひざから崩れ落ちる選手がいた。長岡大手の背番号3、長田(おさだ)青空(そら)(3年)だった。

 試合に投手として先発していた。エース上村治輝(はるき)(同)が開幕を前に熱中症になり、本調子でないなか、13日の初戦に続き大事なマウンドを託された。

 本職は一塁手。投手陣が手薄なチームにあって、春の県大会後に練習を始めた「急造」投手だ。球種は直球とスライダーの2種類しかない。それでも初戦は7回1失点、与えた四死球はゼロと好投した。

 この日も試合前の投球練習では球が走っていた。意気込んで臨んだことで、逆に力が入った。立ち上がりに2本の長打で先制を許し、4、5番打者に連続で死球を与えると、動揺を抑えられなくなった。初回は4失点。二回にも1点を失い、三回途中、7失点したところで上村と交代し、一塁の守備についた。

 打撃では気を吐いた。三回の第1打席は、ファウルで粘った末に10球目で四球を選び、チーム初の出塁。次の打席では、チーム初長打となる右中間二塁打を放ち、反撃の口火を切った。

 「大丈夫だよ」。グラウンドで泣き崩れるその肩を抱きかかえ、チームメートが声を掛けた。長田は泣きはらした目で誓った。「仲間のためにもっと成長し、責任を果たす人間になってみせます」(茂木克信)

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