栃木商―真岡、県内初の継続試合に 作新学院の試合も雨で中止
13日、高校野球栃木大会、栃木商―真岡(一回表終了後、継続試合)
試合が悪天候などで中断した場合、翌日以降にその時点から続きを行う「継続試合」。栃木大会でも導入され、栃木商―真岡で初めて適用された。
会場の栃木市営球場では、午前8時43分に試合開始。一回表の栃木商の攻撃中に雨が降り始め、この回の終了後、開始からわずか6分で中断した。
中断の間、選手たちはベンチ裏でバットを振ったり、投球練習したりするなどしていた。雨は降りやまず、中断から約1時間半後の午前10時21分に継続試合が宣告された。14日午前9時に栃木市営球場で再開する予定だ。
栃木商の此元聖主将(3年)は「しっかり準備をして明日に臨みたい」と気を引き締めた。栃木商の1回戦は8日の開幕試合の初戦だった。大山正人監督は「継続試合も県内初。何でも1番は良いことと前向きにとらえたい」と話した。
真岡の角川智輝主将(3年)は「試合の中断は去年も経験しているので、不安はなかった。裏の攻撃を先攻のイメージで始められることはアドバンテージだ」。小山隆司監督は「1イニング守備が終わっていることを前向きにとらえて、やっていきたい」と語った。
栃木県内ではこのほか、県営球場の3試合も降雨で午前9時半に中止が決まった。第1試合の宇都宮商―作新学院は試合開始前の判断だったので、継続試合ではなく、メンバー表の交換から再度行われる。
宇都宮商の塚原塁斗主将(3年)は「雨の中の試合よりもいい。気持ちを切り替えて臨みたい」と言えば、作新学院の桜井叶翔主将(3年)は「夏は1回負ければ終わり。気持ちを切らさず、雨にも風にも対応していく」と話していた。(野口駿、根岸敦生)