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幼なじみの3人の夢、サヨナラ負けで幕終わる

2022年7月13日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 (12日、高校野球秋田大会3回戦、本荘2―3秋田南)

 本荘の先発は背番号8の阿部流音(りゅうと)君(3年)。2点を失った四回裏、さらに1死満塁のピンチを併殺で切り抜けると、大きくほえた。ブルペンでは、背番号1の鈴木留唯(るい)君(3年)が拳を突き上げた。

 2人とマネジャーの阿部史奈(ふみな)さん(3年)の3人は、保育園からずっと一緒。幼い頃は公園でみんなと鬼ごっこで遊んでいた。

 「留唯は昔からいつも笑っていてムードメーカー。アベリュウは運動神経がめっちゃ良くて、ずっとサルみたいに遊び回っていた」

 史奈さんの兄は本荘の野球部でエースだった。憧れのチームに、マネジャーとして入部すると決めていた。だから、2人も本荘に来ると知って、驚いた。一緒に野球ができる。

 阿部君と鈴木君は、背番号1を争うライバルになった。だけど変化球を教えたり、試合で気づいたことを話し合ったり。2人が中心となったチームは今春、4強まで駆け上がった。

 この日、控えに回った鈴木君は、序盤からブルペンで肩を作っていた。マウンドの背番号8は気迫の投球を続け、昨夏準優勝の秋田南を6安打に抑え込んだ。

 最終回に2点差を追いつき、ベンチは大騒ぎになった。「面倒見が良くて、みんなのお母さんみたいな存在」(鈴木君)という史奈さんは、一緒に喜びながらスコアをつけた。「みんなで甲子園に行きたいけど、小さいときから知っている2人が中心選手でいるだけで誇らしいです」と言って迎えた夏だった。

 試合はサヨナラで負けた。ベンチの裏で、エースに「次の試合に投げさせられなくてごめん」と謝った阿部君だったが、報道陣には「すごく悔しいけど、やり切った良い試合でした」と言い切った。

 幼なじみの3人は泣いていた。(北上田剛)

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