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「偶然、兄と同じに」もらったミットで好判断 思ったより楽しかった

2022年7月10日17時01分

朝日新聞DIGITAL

 (10日、高校野球群馬大会1回戦、太田2―1高崎工)

 1―1の同点で迎えた七回1死一塁。相手は9番打者だった。高崎工の捕手の中村一斗(3年)は読んでいた。

 「ここはバントでくる」

 バントの構えと同時に、腰を少し浮かす。一塁側にフライが上がると、素早くマスクを外して捕球した。兄からもらった大切な捕手ミットで。

 中村の捕手ミットは二つ上の兄・冠太さんからもらったものだ。冠太さんは、前橋育英で捕手を務めていた。憧れの兄だ。

 今年4月。チーム事情で外野手から捕手に転向した中村。不安になり、東京で働く冠太さんに連絡した。

 「せっかくなら俺のミットを使って練習してよ」。家にあった黒の捕手ミットをくれた。冠太さんが高校時代に使っていたものだ。

 冠太さんが3年生の時は、コロナ禍で群馬大会が中止に。練習も制限され、このミットを使う機会は少なかったと聞いた。

 「偶然同じ捕手になった。兄の分まで頑張れってことかな」。そう思えば、慣れない捕手の練習にもひたむきに取り組めた。全体練習後も自宅で、フットワークの練習を重ねた。

 「ミットを大きく開いて投手が投げやすいように」「守備位置の指示もすること」。冠太さんからもらったアドバイスを今日は実践できた。だからこそ、シードの太田をわずか2点に抑えることができたと思う。

 負けた悔しさはある。でも捕手は思ったより何倍も楽しかった。「今後も野球を続ける時は、もう一度捕手をやってみるのもありです」。はっきりと話した。(吉村駿)

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