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北海道の高校野球指導者2人、育成功労賞贈られる 

2022年7月7日15時00分

朝日新聞DIGITAL

 高校野球の発展と選手育成に尽くした指導者を日本高校野球連盟と朝日新聞社が表彰する「育成功労賞」に、南北海道から長万部や江別で監督を務めた窪田徳明さん(68)、北北海道からは遠軽や旭川東で監督を務めた前田豊さん(66)が選ばれた。

 ■「何事にも手を抜かない」モットーに

 江別元監督 窪田徳明さん

 1981年に赴任した長万部で13年間、江別で20年間、指導者人生を走り抜けた。北海道高野連の常務理事などを歴任し、現役を退いてからも大会運営を手伝い、試合の補助員をする生徒の指導も担う。

 指導者としてのモットーは「何事にも手を抜かない」。きっかけは、ある教育実習生との出会いだ。札幌東で野球部員のころ、「とにかく、全力でやれ」とその人に教えられた。きびきびしたプレーができるようになり、チーム全体に活気が出た。「指導者の大切さに気づいた」

 自らが指導者になって特に注力したのがラントレーニングだ。学校の周りの坂で走り込む。「走るのが一番苦しい。それを一生懸命できるようになれば、野球と関係ない他の場面でも通用する人間になれる」

 長万部の野球部で忘れられない生徒たちがいる。1年の秋から翌年の春、夏、秋と4大会連続で公式戦に出場できなかった。同期の部員は5人。当時は連合チームを組むという発想がなかった。

 「『野球部』というつながりを大事にしよう」と、野球を練習するだけでなく、自ら運転してキャンプやスキーに連れて行った。その生徒たちが3年になり、新入部員が入ってきた。最後の夏、彼らは夏の大会という夢舞台に立った。

 「あきらめないでやってよかった。あの時の経験があって、ここまでやってこられた」。生徒たちが流した涙を今も忘れられない。(石垣明真)

 ■不正なく、けがの少ない野球教える

 旭川東元監督 前田豊さん

 母校旭川南では正捕手、主将だった。だが、球児としては甲子園には立てず、「無念さが指導者への道につながった」と振り返る。

 社会科の教師になり、遠軽で5年間、旭川東で18年間、責任教師と監督を務めた。1984年と87年の夏には北北海道大会で4強まで進んだが、教え子を甲子園に連れて行けなかった。

 「高校野球は教育そのもの。キャッチボール、野手の送球といったプレーは相手への思いやりの積み重ね。正選手でも補欠でも、役割を意識し、助け合う。それが生き方にまでつながっていく。野球と野球をする生徒たちから、私もたくさん学んできた」

 97年春、晴れ舞台に立つ機会が巡ってきた。道高野連の審判委員として、甲子園の試合で審判を務めた。「緊張感はすごかったけれど、野球の聖地で、夢心地を味わった」

 審判の経験によって選手指導に深みが増した。「ルール通りのプレーを教えることで、不正もなく、けがの少ない野球を身につけさせてやれたのでは」。教え子から、高校野球指導者になった人材が何人も育った。戦績より、後進育成に功績があったと評価されたのであれば、誇らしく思える。

 5年前、通信制の星槎国際高校の校長に就任した。「進学校の旭川東とは対極で、不登校だったり、挫折を体験したりした若者も多く学ぶ。それぞれに合うポジションを見いだし、プレーヤーに育てる仕事は野球部の監督と一緒」(三木一哉)

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