北九州市立・エース太陽君、天候回復とともに好投 親にしみじみ感謝
(6日、福岡県高校野球 北九州市立12-6門司学園)
三回表の終了直後、筑豊緑地野球場(福岡県飯塚市)を突然の大雨が襲った。三塁側スタンドでは、北九州市立の全校生徒ら約600人がずぶぬれになり、急きょ撤収に。2回の中断を挟んで4時間49分に及んだ試合で、天候の回復とともに復調したのが、北九州市立のエース日高太陽君(3年)だ。
1回目の中断は1時間39分。日高君は気持ちを切らさないよう試合のイメージをしながら待ったが、再開した正午はまだ強い雨。球が滑って高めに抜け、3連続四死球に犠飛と暴投が絡んで逆転された。
四回表終了後、水浸しになったグラウンドを整備するため、再び29分中断。午後1時前に再開すると、雨雲は抜け、強い日差しが照りつけた。日高君は腕を振ることを意識し、2連続三振で締める好投。直後の五回、打線が10点を奪って流れを決めた。
日高君の名前には「太陽のように明るい存在になってほしい」との願いが込められているという。試合後、「親にいい名前を付けてもらいました」としみじみとしていた。(上月英興)