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治療費のため週6日アルバイト 研究続けた配球が光った瞬間

2022年7月5日20時00分

朝日新聞DIGITAL

 5日、高校野球南北海道大会札幌地区Aブロック代表決定戦、東海大札幌3―0札幌新陽

 札幌新陽のチーム一の努力家で、誰よりも声を出す古賀秀飛捕手(3年)は1年の秋、野球部をやめようとしていた。

 持病の治療費のため、アルバイトに週5~6日入る必要があったからだ。「練習にも来ないやつがいても邪魔だろう」と考えた末のことだった。

 小崎達也監督に打ち明けると慰留された。小崎監督は「本人が野球を好きな気持ちを尊重したかった」と話す。

 アルバイトと野球の生活が始まった。平日は授業後、午後9時半まで働いた。空き時間には、プロ野球や同年代の試合動画を見て配球を研究しつつ、自重での筋力トレーニングをした。週末は午前中の試合や練習に参加した後、午後から8時間働いた。アルバイトは2年の冬まで続けた。

 野球を続けてこられたのは「仲間が温かく迎え入れてくれたから」。バッテリーを組む細野龍之介投手(2年)は「古賀さんは誰よりも一生懸命で、努力していた。誰も文句は言わなかった」。

 古賀選手は丁寧なリードで、東海大札幌打線を封じ込めた。「特にしびれた」のは六回表2死二、三塁、フルカウントからスライダーを投げさせ、相手打者の見逃し三振を誘った場面。いつもだったら、ストライクが入りやすい直球を要求していたが、「攻めないと抑えられない」。細野投手が変化球の調子が良かったから決断できた。この配球は後輩の捕手から学んだそうだ。

 投手戦を物にできなかった。「大変だったけど、この2年半楽しくできました。野球を続けてよかった」。笑顔に涙が輝いた。(石垣明真)

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