マウンド上で問いかけた「笑顔を見せて」 小樽明峰バッテリー
2日、高校野球南北海道大会小樽地区Bブロック2回戦、小樽明峰0―10小樽双葉(5回コールド)
「笑顔を見せて。俺も笑うから」。小樽明峰の捕手、神田青空主将(3年)はマウンドに歩み寄るたび、エースの渡辺拳斗投手(同)に声をかけた。
渡辺投手は一回と三回に与死球2ずつ。暴投もたびたびあった。神田主将の言葉に渡辺投手はにこりとした。神田主将もマスク越しに笑顔を返した。
小樽双葉を二回まで1点に抑えたものの、その後は加点を許した。小樽明峰の安打は1本のみ。4番打者の神田主将は渡辺投手を助けようとするあまり大振りになり、2三振に終わった。
1年の夏は連合チームでの出場だった。昨夏から2年続けて単独出場。目標だった一勝はかなわなかった。神田主将は「最後のミーティングでは仲間に『ありがとう』と言うつもりです」。(鈴木剛志)