3年生と1年生の反目解いた守備練習 岩内の高岡蒼羽主将
(1日、高校野球南北海道大会小樽地区Aブロック2回戦 岩内0―19北照〈5回コールド〉)
岩内の先発投手、高岡蒼羽主将(3年)は強豪に打ち負かされてうなだれた。11点を与え、三回に降板した。「どこへ投げても打たれた。打たれる気しかしませんでした」
部員は2、3年生が各2人、1年生が8人。それなのに3年生と1年生が5月末まで反目していた。6月に主将になり、守備練習を増やした。いやが応でも連携するからだ。
これが奏功した。地区大会の抽選会で北照との対戦が決まると「マジかよ」と笑いあえるようになっていた。公式戦でチーム初勝利に向けて「勝つぞ」という意識も芽生えた。
初勝利の壁は高かった。高岡投手は控えめな笑顔をつくって振り返った。「みんなと全力でプレーできてよかった。野球を通じて一回り大きくなれました」(鈴木剛志)