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けがも難病も、励まし合って夏へ 誠恵の岡本選手・清水選手

2022年7月1日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 【静岡】「野球、続けられるのかな」。病院でチームメートがそうつぶやいたと聞いたとき、誠恵の岡本夕選手(3年)は同じ不安に押しつぶされそうな時期が自分にもあったことを思い出した。「その気持ち、わかる」。何とか元気を出してほしい。その一心で病室の清水陸玖選手(3年)にLINEでメッセージを送った。

 清水選手と岡本選手は、打線の中軸を担う3番と4番。清水選手は練習中のけがで、岡本選手は持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎でいったん練習から離れたが、この春には公式戦に出場した。

 清水選手がけがをしたのは、昨秋の地区大会初戦の直後だった。守備練習中にボールがあたり、額の骨が砕ける大けがを負った。これからの不安や、試合に出ることができない悔しさが渦巻いた。

 そんな時、チームメートからたくさんの手紙とメッセージが届いた。復帰を待ってくれる言葉がうれしくて、思わず泣いた。「自分も同じ経験があるから」。岡本選手からの言葉もあった。

    ◇

 岡本選手も持病で練習からの離脱を何度も経験していた。潰瘍性大腸炎と診断されたのは中学3年の時だ。医師からは「一生つき合っていく難病です」と告げられた。

 インターネットで病名を何度も検索した。「よく理解できなかった。野球を続けられるか不安でした」。貧血と腹痛に苦しむなか、励みになったのは父の言葉だ。「プロ野球選手にも同じ病気の人がいる。治療をがんばろう」。自分を不安にさせまいと、あえて軽く受け止めるよう気遣ってくれる言葉に励まされた。

 高校に入ってからも定期的な通院は続き、昨年6月には1カ月ほど入院した。野球ができない苦しさや不安は、誰よりもわかっている。「リハビリをちゃんとやって、乗り越えたらいけるから」。自分が両親からもらってうれしかった言葉を、清水選手にも届けたいと思った。

    ◇

 清水選手のけがをきっかけに、お互いを尊敬し、励まし合う関係に2人は変わった。「夕(岡本選手)ががんばっているから、自分もやめられない」と清水選手。岡本選手も「2人に通じ合える部分が増えた」と話す。病気や治療のことなど、清水選手に話すことが増えた。2人はけがや故障に苦しむ後輩にも自分の経験を伝える。「焦るなよ」「長い闘いになるかもしれないけど、みんな理解してくれるから」。どんな困難にぶつかっても、また野球ができるようになる。自分たち2人がそうだったから。

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