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静と動、2人の主将軸に改革 掛川東、榛村選手・宇田選手

2022年6月30日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 【静岡】「自分たちのやってきたことは間違いじゃなかった」。ベンチからグラウンドに向かって駆け出しながら、掛川東の主将の榛村元気選手(3年)は勝利をかみしめた。春の県大会3回戦、延長十一回。もう1人の主将・宇田篤史選手(3年)が放ったサヨナラ適時打が、加藤学園との熱戦に終止符を打った。目標だったチームへの勝利は、2人が追い求めたものだった。

 掛川東には、タイプの異なる2人の主将がいる。「背中で引っ張る」宇田選手と、「野球に熱く、絶対的な主将」の榛村選手。世古雄馬監督の任命で、新チームから2人体制となった。

 「いつも言い争っている」という2人だが、強い信頼関係で結ばれている。「1人だったら無理だった。元気(榛村選手)がいてくれてよかった」と宇田選手。自他ともに認める控えめな性格だからこそ、時に厳しくチームをまとめる榛村選手を頼もしく見つめる。

 榛村選手も同じだ。「自分は宇田がいなきゃだめ」。かつては自分の意見を押し通すタイプだったが、宇田選手とぶつかることで「宇田の意見を採り入れた方が良くなった。相手にも一理あることに気づけた」と振り返る。

 そんな2人を筆頭にチームが目指したのが加藤学園だった。昨夏の大会2回戦で敗れた相手。新チームになってからも、秋の練習試合で1―12と大敗した。この試合では、失策が重なり、気持ちの切り替えができないまま失点が続いた。

 だんだんと戦意を失う自チームとは対照的に、相手はどんな瞬間も全員が声を出していた。「みんな腰を落として声を出している」。選手が全員前のめりになり、鼓舞しあう様子に圧倒された。

 どうしたら加藤学園のように気持ちの入ったチームになれるのか。他校との練習試合でも負けが続き、沈んだチームの士気を上げようとみんなで話し合った。

 「練習中からもっと声を出そう」「試合がだれないように全力疾走」――。2人が先頭に立ってアイデアを出すことで、他の3年生も積極的に意見を言うようになった。攻守交代時にタイムを計るなど、負けた相手の良いところも積極的に採り入れた。

 負けから生まれた改革は、春の大会で実を結んだ。加藤学園との試合は雨のため継続試合になった。日をまたいでも気持ちを切らさず最後まで戦い抜いた。

 春の県大会で初の4強入りを果たしたチームは、夏、本気で頂点を目指している。「冬に比べたら、だいぶ甲子園に近づいた」と熱い榛村選手に対し、「最近は練習試合でけっこう負けるから、ちょっと遠くなった」と宇田選手は冷静。それでも、上を目指す気持ちは一緒だ。「目標は甲子園で一勝です」

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