夏の頂点めざして 高校野球秋田大会、対戦相手決まる
第104回全国高校野球選手権秋田大会の組み合わせ抽選会が23日、秋田市であった。開幕日の7月8日は開会式は行わず、4球場で試合が始まる。順調にいけば同月21日、こまちスタジアムで決勝が行われる。(北上田剛)
■こまちブロック
春の県大会を制した第1シードの秋田商は、5試合で40得点と攻撃力がある。粘り強く打線をつなぐことで準決勝は7点差を逆転するなど勢いに乗る。
大館桂桜は昨秋の県大会で準優勝。エース福田の出来が鍵を握る。守備が安定し、打線に切れ目のない秋田中央も総合力がある。打力に自信を持つ大館国際はノーシードから勝ち上がりを狙う。
■能代ブロック
ノーシードながら力がある大曲工と角館が入り、激戦のブロックになった。
春の県大会4強の大曲農は好投手・竹村が引っ張る。実力校・角館との初戦は屈指の好カード。能代松陽は昨秋の県大会の覇者。投手陣が最少失点に抑える試合運びをめざす。投打に高いレベルの大曲工も勝ち上がる力は十分。秋田工も地力がある。
■よこてブロック
春の県大会4強の本荘は、タイプの違う左右の投手がチームを支える。春の準決勝では、優勝した秋田商に一時は7点リードする力を見せた。その本荘に春はコールドで敗れた大館鳳鳴は、好投手・木村を中心に雪辱を期す。昨夏準優勝の秋田南は充実した投手陣に加え、守備力にも定評があり、ノーシードながら個々の能力は高い。伝統校の秋田もまとまりがある。
■八橋ブロック
昨夏の代表校・明桜は140キロ超の直球が持ち味の左腕・野中が力強い。打線は中軸に長打力があり、相手に重圧をかける機動力も大きな武器だ。
横手は佐藤―鵜沼のバッテリーが鍵。昨夏、準決勝で敗れた明桜へのリベンジを見据える。打線に自信をみせる湯沢や、秋田北鷹、秋田修英も上位をうかがう。金足農の戦いにも注目だ。