スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

甲子園はおまけみたいなもの 専大松戸・持丸監督の指導歴をたどる

2022年6月22日22時25分

朝日新聞DIGITAL

 高校野球の育成と発展に貢献した指導者を日本高校野球連盟と朝日新聞社が表彰する「育成功労賞」に、千葉県内からは専大松戸の持丸修一監督(74)が選ばれた。

 1966年夏に竜ケ崎一(茨城)で二塁手として甲子園に出場。27歳で母校の監督に就任し、母校を夏2回、藤代(同)を春2回、常総学院(同)を春夏計3回、2007年に監督に就任した専大松戸では15年夏と21年春夏の計3回、甲子園に導いた。

     ◇

 チームの目標には、甲子園での勝利を掲げてきた。失敗から学び、成功を目指す経験を積んでほしいと願うから。印象に残っているのは、試合での勝敗よりも、日ごろ選手らが頑張る姿ばかりという。

 甲子園出場は、言ってみればおまけみたいなもの。「行って優勝することではなくて、これまでに頑張ってきたことが『甲子園』なんだ」。引退する3年生には、そう強く言い続けてきた。「我慢強さや勇気、明るさ。野球があったからいまの自分があると、その後の人生に生かしてほしい」と考える。

 指導歴約50年で変わったこともある。「昔は(練習中に)水(を飲む)なんてとんでもない話だった」。自分の憤りを鎮めるためだけの自己中心的な指導をしていた、と今は思う。

 指導方法を考え直すきっかけとなったのは、約40年前に練習をのぞいた高校の先輩にかけられた言葉だった。「エラーをする生徒をつくったのも使ったのもお前。生徒にあたるのではなく、自分で反省した方がいいんじゃないか」

     ◇

 歴代、投手中心のチームをつくってきた。

 「3点以内で勝負できないと、やっぱり強豪校には勝てないよね」

 諦めずに食らいついてくるような投手を見つけ、「こうやってみる?」「やってみます」と会話を重ねて育ててきた。昨年は、当時3年だったエース深沢鳳介投手(現DeNA)と岡本陸投手を中心に、春夏連続で甲子園に出場した。

 千葉大会連覇をめざす新チームは、昨秋県大会は2回戦で四街道に5―6、今春は3回戦で習志野に1―8で敗れ、苦戦が続く。

 それでも夏の千葉大会へ「面白くなってきた」と、チームの仕上がりに自信をみせる。主将で昨年もマスクをかぶっていた加藤大悟捕手(3年)と、最速145キロのエース鈴木良麻投手(同)のバッテリーが安定してきたからだ。

 加藤捕手は、制球が抜群に良かった昨年の深沢投手と同様に、鈴木投手をリードしていた。だが、甘く入った直球をはじき返されることが多かった。

 春大会後、「今まで通りやってちゃだめ。投手は同じじゃない」と加藤捕手に助言。加藤捕手が緩急を低めに集めるように配球を改めると、鈴木投手は「全力で投げなくても打たれなくなった」と実感している。

 「勝負球をあんなに高いところに放ったらだめだろう」。今月、試合形式の練習では、登板した鈴木投手に茨城弁で厳しい声をかけた。

 「試合中に監督がベンチで『これ投げたら打たれるよ』とつぶやいたら、その通りになることが度々あります。大体のことはお見通しだな、と思う」(鈴木投手)

 選手たちからの信頼は今年も厚い。(上保晃平)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ