スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

指示されなくても部員は動いた 信じること学んだ桜宮高の野球部監督

2022年6月16日15時01分

朝日新聞DIGITAL

 【大阪】日本高校野球連盟と朝日新聞社が高校野球の発展に貢献した人に贈る育成功労賞に、府内から府立桜宮高校(大阪市都島区)教諭の北風和樹さん(60)が選ばれた。「選手を信じる」を第一に、指導者として選手とともに歩み続けてきた。

 北風さんは、府立や大阪市立の計3校で36年にわたって、監督や部長を歴任した。2016年の第98回全国高校野球選手権大阪大会では、監督として桜宮を4強に導いた。

 小、中学生のころは、江川卓さん(作新学院)や原辰徳さん(東海大相模)ら、甲子園のスターたちの活躍をテレビにかじりついて見ていた、「根っからの野球少年」だった。

 進学した府立東淀川高校では投手、外野手として活躍。「長く野球に関わるには高校野球がいい」と、保健体育の教員免許が取れる日本体育大に進学した。

 1984年に着任した大阪市立此花工業高校(現・咲くやこの花高校)では「先生倒したる!」と意気込む部員たち一人ひとりに、毎日100本、1日計1千本のノックを打った。練習が終わって学校近くの駅に向かうと、もう終電だったこともあったという。

 「子ども目線で話を聞き、一緒にプレーすることを心がけた。気づいたら少し年上の兄貴みたいな存在になっていました」

 98年に赴任した大阪市立東高校では、指導の原点となる出会いがあった。

 当時の部員は2、3年生の計5人。なんとか1年生11人を勧誘したが、一部の選手は理由をつけて練習を欠席していたという。

 そんななか、ひとり黙々と練習に打ち込む2年生の選手がいた。決して能力が高い選手ではないが、心から野球が好きな子だった。

 ひたむきに練習に打ち込むその選手の姿に、いつしか後輩たちも続いていた。

 「ひとりの選手の姿勢がチームに広まり、全体の雰囲気を変えてしまった。こいつ、すごいやつやなと感心したし、子どもたちの力を信じることを学んだ」

 生まれ変わったチームは翌年夏の大阪大会は4回戦に進むなど快進撃を続けた。

 2015年からは桜宮で指揮を執る。公立校ながら100人超の部員を抱え、強豪私学を何度も倒してきたが、「選手を信じる」指導方針は変わっていない。就任以来、個別面談や全体ミーティングで選手全員と話し合い、全員が納得して野球に打ち込む環境作りを心がけている。

 指導者としてのキャリアも終盤に近づいてきた。「なんとか子どもたちを甲子園に行かせてあげたい」。闘志を燃やし、7月9日開幕の大阪大会に挑む。(岡純太郎)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ