大きな声で「ストライク」 夏大会前に審判講習会 三重
第104回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)が7月8日に開幕するのを前に、県高野連は12日、審判講習会を県立伊勢工業高校で開いた。若手からベテランまで38人が参加し、判定技術に磨きをかけた。
講習会は毎夏の大会前に開いていたが、コロナ禍の影響で大人数が集う講習は久しぶりという。この日は伊勢工と尾鷲の選手が協力し、ストライクゾーンや走塁の判定を実践。「ストライク」「セーフ」といったコールや立ち位置も確認しあった。
昨夏まで高校球児だった新人審判も参加した。壺内龍裕さん(18)は桑名工出身。選手と違う目線で野球を見ることに興味を持ち、「社会に出ても野球に携わりたい」と志望したという。朝明卒の太地弦喜さん(18)は「高校野球の審判は堅実でかっこいい」と憧れた。「実は観戦の方が好き。技術をさらに磨きたい」と言う。
審判歴38年の審判部長、堤長功さん(57)は「大きな声でコールすることで、選手や観客に納得してもらえる。『あの人が言うなら間違いない』と信頼される審判を育てたい」と話している。(山崎輝史)