山梨学院、決勝逃す 春季関東高校野球 浦学に打線沈黙
第74回春季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、朝日新聞社など後援)は28日、栃木県で準決勝があり、県大会優勝の山梨学院は浦和学院(埼玉1位)に0―7(7回コールド)で敗れた。昨秋の関東大会準決勝と同一カード。連勝はできなかったが、夏につながる敗戦となった。
◇
「制球が定まらず、苦しかった。悔しいがこれ以上チームに迷惑は、かけられない」
山梨学院のエース榎谷礼央投手(3年)は、四回2死三塁、6点目を失った場面で降板した。
2回戦の二松学舎大付(東京)戦で、右足を打球が直撃した影響もあった。投球数を抑えた軽めの練習に切り替えて臨んだ準決勝。決め球の低めのチェンジアップを見極められ、投球の幅が狭まった。
二回は自らのエラーをきっかけに先制された。三回にも盗塁を決められ、連打と犠打で3点を失った。
「ボールが先行し、苦しんだ。ストライクをとろうとすると初球から打たれた」。試合後、反省し、今後の課題を挙げた。「関東ベスト4では、甘い球は長打される。修正していきたい」
吉田洸二監督も奮起を期待する。「悪いなりのピッチングでは、浦和学院は抑えられない。教訓にして欲しい」
収穫もあった。指にかかったカットボールは、強打の浦和学院からも空振りが取れた。
春の選抜大会では延長十三回まで粘ったが初戦敗退。今大会の反省と収穫を夏につなげたい。
「必ず山梨大会を勝ち抜いて、甲子園で勝ちたい」(佐藤靖)