桐蔭学園、粘り及ばず 浦和学院に敗れる 春季関東高校野球
第74回春季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、朝日新聞社など後援)が22日、宇都宮市の栃木県総合運動公園などであり、桐蔭学園(神奈川2位)は浦和学院(埼玉1位)に2―4で敗れた。県勢2校は姿を消した。
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4点を追う九回表1死一、二塁。桐蔭学園の米倉凜捕手(2年)はこの好機を逃すまいと、夢中でバットを振った。強めの打球の処理に二塁手が手間取っているうちに二塁走者が生還。貴重な一点を挙げた。
春の県大会から正捕手を担う。選抜で4強入りの強豪・浦和学院が相手でも先輩投手たちをリードし続けた。支えは中学時代の監督やコーチから学んだ配球理論。変化球が多ければ直球を要求。内外のコースに投げ分けるよう3投手を引っ張った。
ただ、「勝てる試合だった」と悔しさをにじませる。四回表の打席では三塁に走者がいながら三ゴロに終わった。3失点した六回裏では配球が単調になったと反省を口にした。
背番号「2」を背負うことに「自分なんかが」。それでも肩の強さとフットワークの軽さを武器に、夏の全国優勝に向けてさらなる成長を誓う。「ここで負けているようじゃまだまだ」(土居恭子)