神村学園が九州高校野球優勝 光った強力打線、夏に向け奮起
2022年5月2日10時00分 朝日新聞デジタル
【鹿児島】第150回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は4月30日に宮崎市で決勝があり、神村学園が西日本短大付(福岡)を8―4で下し、目標としていた九州王者(10季ぶり4度目)に輝いた。試合後、選手らは夏の甲子園出場に向けての奮起を誓った。
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ここまでの九州大会3試合で計28得点の強力打線が、この日も光った。
1点差まで詰め寄られた五回。1死二、三塁で秋元が2点適時打を放ち、流れを渡さなかった。
七回は先頭花倉が相手のエース江川の変化球を左翼席に運んで4点差。「待っていた高めのボールに体が反応した。打った瞬間、行ったと思った」。次打者の富崎はこの日3本目の安打で出塁、今岡が二塁打でかえし加点した。富崎は「ピッチャーが頑張ってくれていたので、どんな形でも点を取ってやろうという気持ちだった。打線は負けない自信がある」と話した。
神村学園は大会4試合中、決勝を含め3試合で15安打以上を放った。小田監督は「100点満点です。この経験値を次に生かすため、出来なかったことや、もっと出来たことを整理したい」。
花倉は、この試合で3失策の守備面を課題に挙げる。「優勝はうれしいが、自分たちは強いわけではない。夏もチャレンジャーの気持ちで一試合ずつ勝ちに行く」と先を見据えた。(布田一樹)