豊川が4強入り 2試合雨天順延で30日に 県高校優勝野球
第72回愛知県高校優勝野球大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は29日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで準々決勝1試合があり、豊川が4―3で愛知啓成を破って4強入りした。第2、3試合で組まれていた西尾東―星城と愛知商―愛工大名電は雨天中止になり、30日に順延された。
雨天中止の影響で30日に予定されていた準決勝は1日に順延された。決勝は3日のままで変わらない。球場はいずれも岡崎で。
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豊川が競り勝った。3番江上の2点適時打などで4―0とリードした九回、好投の先発白須が3点を失ったが、なお1死一、二塁のピンチで救援した2番手川口が三塁ゴロ併殺に打ち取った。愛知啓成は相手を上回る8安打を放ったが、反撃が遅かった。
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高校野球の愛知県大会の舞台に、吹奏楽の華やかな応援が戻ってきた。29日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第72回県高校優勝野球大会・準々決勝で、豊川の吹奏楽部が演奏した。県高野連によると、2020年のコロナ禍以降、県大会での演奏は同校が初めて。県大会では感染防止対策として、スタンド演奏が認められていなかったが、今大会から準々決勝以上で解禁された。
時折雨が降るなか、吹奏楽部の42人がアニメ主題歌「タッチ」や、同校が14年春に甲子園初出場した際に使ったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の曲など12曲を演奏した。
3年生は高校入学から2年生の夏前まで合奏ができず、個別練習ばかり。部員全員がスタンド演奏は初体験だった。音量が屋内以上に求められ、場面に応じて曲を変える臨機応変さも試されるため、緊張したという。
吹奏楽部のリーダーでトランペット担当の彦坂莉花さん(17)は「練習の成果を披露できる場が増えてうれしいし、いつも以上に息を強く吹き込んだ。夏は甲子園で演奏してみたい」。(土井良典)