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福井工大福井初V エースの冷静さ「夏春連覇」を阻止 女子高校野球

2022年4月3日22時25分

朝日新聞DIGITAL

 第23回全国高校女子硬式野球選抜大会(全国高校女子硬式野球連盟、埼玉県加須市主催)の決勝が3日、東京ドームであり、福井工大福井が、昨夏の全国高校選手権を制した神戸弘陵(兵庫)を2―1で破り、初優勝を果たした。神戸弘陵は3年ぶり3度目の頂点に届かなかった。

 福井工大福井の右腕、吉森みひろ、神戸弘陵の左腕、日高結衣が互いに譲らず、1―1のまま延長十回タイブレークに入り、福井工大福井が十回1死二、三塁から敵失で決勝点を挙げた。今大会は準決勝までを加須市で、決勝のみを東京ドームで開催した。決勝前にはプロ野球巨人―阪神が行われていた。

 ■エースほぐした「左手の文字」

 福井工大福井のエース吉森みひろ(3年)は冷静さが光った。1点を勝ち越した直後の十回1死二、三塁。相手のスクイズを読んで大きく外し、三塁走者をアウトにした。

 なお2死三塁。マウンドに駆け寄ってきた中村薫監督から声をかけられた。「最後まで何が起こるか分からない。しっかり守ろう」。気持ちが落ち着いた。一塁手がはじいた強いゴロが二塁手のもとへ転がる。吉森は落ち着いて一塁ベースカバーに走っており、二ゴロで試合を終わらせた。

 右腕の投球は丹念そのものだった。100キロ台の直球を低く内外角に集め、80キロ台半ばの緩いカーブやスライダーをコースぎりぎりに決める。与四球1と抜群の制球力で、「夏春連覇」を狙った神戸弘陵打線を1点に抑え込んだ。

 東京ドームのマウンド。緊張をほぐすため、一塁手小林愛海(3年)に左手に書いてもらった「精神統一」という文字を何度も見た。「丁寧に投げることを意識して一生懸命、投げていました。自分らしい投球ができた」。春の選抜、夏の全国選手権を通じて初めてとなる頂点に、チームを押し上げた。(佐藤祐生)

 ■夏春連覇狙った神戸弘陵「まだ課題ある」

 神戸弘陵の左腕、日高結衣(3年)は夏春連続の日本一に一歩、届かなかった。昨夏、甲子園球場で行われた全国選手権決勝でも先発し、6回無失点と好投した。この日も変化球で緩急をきかせる投球術がさえた。惜敗に、「ボール球が多くなり、夏に向けてはまだまだ課題がある」と唇をかんだ。

 ●石原監督(神) 延長十回1死二、三塁からの二塁へのゴロで三塁走者を三本間に挟んだが、アウトにできず。「練習してきたプレーのミスでの失点。非常に悔いが残る」

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