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引退したはずの先輩、応援団に復帰 甲子園で完全燃焼「誇らしい」

2022年3月29日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 (28日、第94回選抜高等学校野球大会 準々決勝、浦和学院6-3九州国際大付)

 背中を地面と平行になるくらいそらせたまま、手を振る姿はアルプス席で周囲の目を引いていた。息を切らせながら体をいっぱいに使って、選手を後押しした。

 終盤、思わず応援歌を歌いかけ、「先輩、声が」と後輩に止められた。

 九州国際大付(福岡)の応援団には、今春、卒業したばかりの田代太良(たいら)さん(18)が加わっていた。

 中3の夏、ユーチューブで「九国」の応援団が甲子園で応援している動画を目にした。

 「演舞がきりっとしていて、バチバチに決まっていた」

 もともと兄が八幡高(福岡)で応援団に入っていたこともあって、興味は持っていた。九国への進学を決めた。

 入学は2019年の春。しばらくは思い切り声を出して応援できた。1年生が終わるころ、コロナ禍がやってきた。

 新潟と東京に行くはずだった修学旅行は中止になった。楽しみにしていた学校祭での演舞はビデオ出演になった。

 準々決勝で敗れた昨夏の全国選手権の福岡大会でも大声での応援は禁止された。

 どこかで悔いを残したまま昨夏で引退した。

 秋、野球部は県大会を制し、九州大会でも頂点に駆け上がった。春夏通じて6年ぶりとなる甲子園出場が濃厚になった。すでに大学受験を終えて進路が決まっていたこともあり、この冬、引退を「撤回」した。

 「先生には『ぜひ行きたいです』と言い、部員には『参加していいか』と言いました」

 応援団OGで顧問の住田有生(ゆうき)教諭(24)も、イベントが少なかったこの世代のことは気にかかっていたといい、快諾してくれた。

 この日、ほかの応援団員と同じく、はだしで応援した。気合を入れるためではない。「はだしの方が動きやすい。機能性重視です」

 その足の裏は硬くなっている。3年間、練習を積んできた証しだ。

 八回、同点に追いついたものの、直後に本塁打を浴びて、敗れた。

 「勝てるかなと思ったんですけど、あと一歩、届かず悔しい。でも、誇らしい記憶になりました」

 高校生活の延長戦で、応援団員としての本分をまっとうした。(内田快)

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