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PL桑田と重なる制球力 大阪桐蔭・前田の隙のない投球 高嶋仁の目

2022年3月28日20時25分

朝日新聞DIGITAL

 (28日、第94回選抜高等学校野球大会 準々決勝、市和歌山0-17大阪桐蔭)

 大阪桐蔭の前田悠伍投手は投げたくてウズウズしとったんでしょうね。躍動感あふれる素晴らしい投球でした。

 ストレート、カーブ、チェンジアップ……。すべての球種に切れがあり、コントロールがいい。どの球種でもストライクをとれるだけでなく、ボール球にして打者にバットを振らせる制球力も持ってます。

 PL学園(大阪)の桑田真澄投手を、ふと思い出しました。彼が2年生だった1984年秋の近畿大会で一緒になりました。これは打てんと思いました。ストレートもそうですが、カーブが頭の上からストンと落ちてくるんです。しかも、コントロールが抜群にいい。幸いにも対戦せずにすみましたが、すごい投手でした。

 前田投手も高校生が攻略するのは難しい。2ストライクに追い込まれたら、まず打てんでしょう。市和歌山としては狙い球を決め、早いカウントから打って出るという作戦しかありません。ちゃんと実行していたように思いますが、それでも打てませんでした。

 大阪桐蔭は打線も6本塁打と派手に打ちました。西谷浩一監督がそういう流れを作るような采配をしていたように思います。2点リードの三回、無死二塁から5番の海老根優大選手に送りバントのサインを出しました。結果的に3バント失敗になりましたが、貪欲(どんよく)に得点をとるんだという姿勢を示していました。

 得点差が8点リードに広がった六回にも、無死一、二塁から海老根選手に送りバントを命じます。今度はきっちりと転がして内野安打となり、無死満塁と好機が広がりました。ここから連続犠飛で2点を加えるのだから貪欲(どんよく)です。この回さらに2本塁打が出たのも、こうしたチームの姿勢があったからやと思います。

 1試合6本塁打は第56回大会(1984年)のPL学園に並ぶ大会最多タイ記録だそうです。そのときは清原和博選手はもちろん、桑田投手も2本打っとるんですね。

 これで西谷監督は甲子園通算59勝となり、当時のPL学園を率いていた中村順司さん(58勝)を抜いたんですか。ぼくの数字(歴代最多の68勝)も、あっという間に抜かれますね。(前・智弁和歌山監督)

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