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九州国際大付の4番、たどり着いた独特の構え 元プロのコーチと改造

2022年3月28日21時25分

朝日新聞DIGITAL

 (28日、第94回選抜高等学校野球大会 準々決勝、浦和学院6-3九州国際大付)

 第94回選抜高校野球大会の28日の準々決勝を戦った九州国際大付で、2年生ながら4番を任された佐倉俠史朗選手。大柄な体を深く沈みこませる独特のフォームで、適時打を放った。打撃改造を付きっきりで指導したのは元プロ選手のコーチだ。

 同校は八回、浦和学院に2―3と1点差に詰め寄る。さらに2死満塁から佐倉選手が4球目を左翼前に運び、適時打で同点に追いついた。しかし、その裏に勝ち越され、敗れた。

 佐倉選手は1年生の時から公式戦に出場したが、当初は速球に翻弄(ほんろう)された。試行錯誤を繰り返してたどり着いたのが、身長182センチ、体重104キロの体を沈みこませるフォームだ。

 「目線がぶれなくなった」と話すのは、楠城(くすき)祐介コーチ(38)。昨夏から、フォーム改造を付きっきりで指導した。「股関節の動きを重視したフォーム。重心が低いと動きを意識しながら打席に立てる。動きがいいとタイミングが合いやすいスイングを期待できる」。重心が下がって安定感が増し、速球にも対応が可能になった。

 4番に選ばれ、昨秋の福岡県大会や九州大会、明治神宮大会で5本塁打、25打点を記録。花巻東の佐々木麟太郎選手や広陵の真鍋慧(けいた)選手ら同学年の選手と並び、長打が魅力の打者として注目されるようになった。

 だが、注目が高まると、飛距離にこだわりすぎてしまい、選抜大会前に調子を落とした。楠城コーチは、佐倉選手が好調だった時のコンパクトなスイングを心がけるように伝え、右足を高く上げず、速球にタイミングが合うよう調整。復調のきっかけとなった。

 楠城コーチは楠城徹監督(71)の長男。楽天やヤクルトで計5年のプロ生活を送り、2016年に学生野球資格を回復し、同年4月から九州国際大付のコーチを務める。大学時代の監督から「型にはめない」指導を学び、佐倉選手のような独特なフォーム作りにも抵抗がなかったという。

 楠城監督からは「指導者は教えすぎない。『ああしなさい、こうしなさい』と指示せず、選手が苦しんでいる時に、調子のいい状態の様子を伝えることが大事だ」と言われ、コーチングの「極意」として実践している。

 短いプロ生活だったが、「結果を出す選手の姿」を間近で見た経験は生きている。「高校生はユーチューブなどでプロのフォームを参考にしがちだが、そのフォームに至るまでの努力、その努力を支える体力の必要性を説くと、我に返って練習に集中してくれる」という。

 選抜1回戦は無安打ながら、2回戦と準々決勝で計4安打を放った佐倉選手。「最近のプロの経験を聞くことができるし、コーチの教えで打撃が修正できる。アドバイスを受けることで、試合でのパフォーマンスが変わってくる」と感謝した。(前田伸也)

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