国学院久我山、不振の4番が決勝HR 「思い切った」打撃で星稜下す
(28日、第94回選抜高等学校野球大会 準々決勝、国学院久我山4-2星稜)
「思い切っていこう」。五回、同点に追いつきなお2死二塁、国学院久我山の4番下川辺隼人はそう心に決めていた。1、2回戦は7打数で1安打。前日、みけんにしわを寄せながら練習していると尾崎直輝監督から言われた。「あんまり考えなくて良いんじゃない?」。四回に遊撃の守備で犯した失策のことも「忘れて切り替えた」。5球目。失投を左翼席へ運んだ。「気持ち良かった」。ベンチに戻り、助言をくれた恩師と喜びあった。