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市和歌山、1時間超練習したエース攻略法 カウント球狙いサヨナラに

2022年3月27日19時34分 朝日新聞デジタル

 (27日、第94回選抜高等学校野球大会2回戦、市和歌山2-1明秀日立)

 サヨナラ勝ちを決める打球が右中間に飛ぶ。打った市和歌山の米田天翼(つばさ)が、ベンチを飛び出した仲間たちにもみくちゃにされた。

 1―1で迎えた九回1死一、二塁。米田が打席に向かおうとすると、伝令を通じて半田真一監督の言葉が届いた。

 「ここまで良いゲームをしてきたんだから、後はお前がしっかり振って決めろ」

 カウント2―1からの4球目。「ストライクは積極的に振る」。外よりのフォークをシャープに捉えた。

 9回1失点と好投していた自らを助ける殊勲の一打に、「耐えてきたことがやっと報われたという思いだった」。試合後のリモート取材でも、興奮冷めやらぬ様子だった。

 大振りせず、カウントを取りに来た球を逃さず打つ。

 半田監督がポイントに挙げた、明秀日立(茨城)のエース猪俣駿太の攻略法だ。

 猪俣は、183センチの上背からのキレのある直球と変化球が持ち味の右腕。大島(鹿児島)との1回戦では8回3安打1四球で無失点。力のあるところを見せつけていた。

 だから、雨天順延となった前日(26日)は、2時間あった室内練習で猪俣対策に1時間超を費やした。高めのボール球には手を出さず、コンパクトなスイングで低い打球を心がけた。

 その準備が生きた。

 米田のサヨナラ打の前にも、先取点を取られた直後の六回2死一、三塁では、4番の寺田椋太郎が最初のストライクを捉えて左前への同点打。「枠にきたボールをコンパクトに捉えていく意識でやっていた」。寺田がこの日放った3安打は、すべて追い込まれる前のボールを振り抜いた。

 劇的な結末は、指揮官が日々選手たちに行う「常に次の塁を狙え」という意識付けからも生まれた。

 九回、中前安打を放った先頭の寺田は、中堅手が打球処理にもたつく間に一気に二塁へ(記録は中前安打と失策)。思い切りのいいプレーが最終的に一、二塁の場面につながり、米田の一打を呼び込んだ。

 大舞台でも臆することなく、選手個々が明確な考えを持ち、それを着実に実行。初戦に続いて接戦を制し、昨春、ドラフト1位でプロ入りした小園健太(DeNA)と松川虎生(こう)(ロッテ)のバッテリーを擁しても届かなかった8強の壁を打ち破った。「一つの目標だったので、先輩方を超えられてうれしい」と寺田。

 次戦は、過去3度優勝の大阪桐蔭戦。米田は「チーム一丸となって戦いたい」。準優勝した1965年(第37回大会)以来の4強を目指し、強豪に挑む。(高橋健人)

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