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4番、意表をついた「我慢」のスクイズ 国学院久我山、初の8強

2022年3月26日14時26分

朝日新聞DIGITAL

 第94回選抜高校野球大会第7日の25日、国学院久我山は高知を6―3で破った。目標の8強入りを果たし、チームはその先へ。次戦の準々決勝は第9日第3試合(27日午後1時半開始予定)で、星稜(石川)―大垣日大(岐阜)の勝者と対戦する。

     ◇

 狙い通りだった。

 初回の攻撃。1死二、三塁で、国学院久我山の4番下川辺隼人(3年)は、内野陣の守備位置を見た。

 「4番だから、この場面だったら打ってくるだろうという守備位置。ここでしっかり転がせば、確実に点が入ると思った」

 ベンチからはセーフティースクイズのサイン。腹をくくった。1ストライクからの2球目。一塁線へ勢いを殺した打球を転がした。意表を突かれた相手投手は対応が遅れ、本塁への送球が乱れた。その間に2者が生還し、流れを呼び込む貴重な先制点となった。三塁側のアルプス席からは好機に演奏されるチャンステーマ「一本」が流れていた。

 今大会から初の4番に座る。昨夏に始めた食事トレーニングと筋力トレーニングで、体重は6、7キロほど増えた。長打力には自信がある。だから、本音では打ちたい気持ちもあった。「4番なので、打って(走者を)かえしたい思いが強いんで……」。それでも、勝利のためには小技も決める。スクイズのサインを出した尾崎直輝監督は「下川辺にはここは我慢してもらって、決まらなかったら監督のせいにしろ、と言っていた。よく転がしてくれた」と笑った。

 チームはこの日、五つのバントを成功させた。五回、初球にセーフティースクイズを決めた上田太陽主将(同)は「バントも武器」と言い切る。日頃から打撃練習中にバントを入れたり、バントだけの練習をしたりするなど、バントも攻撃の手段にできるようにしているという。

 全員野球でつかんだ春夏通じて初の8強。尾崎監督は興奮気味に言った。「彼らはすごい。一致団結してやりきった結果。誇りに思うし、成長がたくましくて、輝いて見えます」(野田枝里子)

     ◇

 五回1死二塁、3番木津寿哉(としや)(2年)が左打席に入った。追加点が欲しい場面。2ボール2ストライクの5球目、「腹をくくって狙った」内角直球を強振すると、打球は右翼の左を抜け適時三塁打に。試合の流れをぐっとたぐり寄せた。

 前の試合は2安打で、この日は初の長打を放った。昨秋の都大会決勝は2番で先発、4打数4安打で勝利に貢献したが、長打は二塁打1本のみ。長打力を磨こうと、冬は1日最低200回の素振りを課し、ロングティーにも力を入れた。「冬に一生懸命バットを振った努力が実った」

 先輩たちと中軸を担い、チームの目標だった8強へ進出した。2日後の準々決勝でもチームに貢献するため、打撃の調整を重ねるつもりだ。「チャンスで安打を出せるようにしたい」。頂点をめざす日々で、更なる成長をめざす。(御船紗子)

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