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「力がない代」と言われ続けた聖光学院 嫌われ役に徹した主将の春

2022年3月26日13時48分

朝日新聞DIGITAL

 第94回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)で4年ぶり6回目出場の聖光学院は25日、2回戦で近江(滋賀)に2―7で敗れ、2013年大会以来のベスト8進出はならなかった。打線は一回に1点を先行するも、プロ注目の相手エースの前に散発5安打に抑えられた。1回戦で好投したエース佐山は、強力な近江打線に13安打を浴びながらも完投した。

     ◇

 逆転を許した直後の三回。先頭打者で主将の赤堀颯(はやと)(3年)は「何としても出塁しよう」と打席へ入った。マウンドにはプロ注目の近江のエース右腕山田陽翔(3年)。137キロの高めの直球をフルスイングすると、打球は左翼線に転がり二塁打に。その後、3番打者の犠飛で反撃の1点のホームを踏んだ。

 全国大会常連校の聖光学院で、赤堀らは「力がない代」(斎藤智也監督)と言われ続けた。昨夏のチームは「力がある」と言われていたが、福島大会準々決勝で敗れ、14大会連続の選手権大会出場を逃した。スタンドで先輩たちの敗戦を見た赤堀は「強いと言われた先輩たちでも負けた。このままでは自分たちも甲子園に行けない」と思った。

 赤堀は、選手たちに厳しく接することを決めた。私生活が乱れたり、練習の手を抜いたりしている選手を見つけると呼び出し、時には怒った。山浅龍之介(3年)は「赤堀はチームのために自分から嫌われ役に徹していた」と振り返る。

 エース佐山未来(3年)は昨年8月、赤堀に練習の手を抜いていると指摘された。昨夏の福島大会後、練習に身が入らず、練習メニューをおろそかにしていた。「自分の未熟さを気付かせてくれた」と話す。

 こうした赤堀の姿勢に引っ張られるようにチームは結束し、昨秋の県大会で優勝。東北大会では僅差(きんさ)の勝利を重ねて準優勝し、4年ぶり6回目の選抜出場を勝ち取った。斎藤監督は「力のなさをカバーしたのは、赤堀のリーダーシップのおかげ」と評する。

 今大会、赤堀は1回戦で1安打2打点と活躍。この日の2回戦も初回に四球で出塁し、先取点の本塁を踏んだ。試合後は「しっかり準備してきたが、全国レベルとはまだ差があると痛感した」と話し、「夏に向け打撃力と勝負強さを磨き、この舞台に戻ってきたい」と誓った。(滝口信之)

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