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鳴門、大阪桐蔭を最後まで苦しめた エース左腕力投「自信になった」

2022年3月25日12時28分

朝日新聞DIGITAL

 【徳島】鳴門は24日、大会第6日第1試合で、大阪桐蔭と対戦し、1―3で惜しくも敗れた。2点を追う七回、土肥憲将君(3年)と豊田凌平君(2年)の連打で2死一、二塁とし、冨田遼弥君(3年)の中前適時打で1点を返した。先発した冨田君は内角を突く強気の投球で8三振を奪うなどエースらしい力投を見せ、昨秋の近畿大会で優勝し、明治神宮大会も制した強豪を最後まで苦しめた。

     ◇

 強打の大阪桐蔭との対戦を控え、鳴門の左腕エース冨田君は試合前、中学時代からバッテリーを組む捕手の土肥君と話し合った。「インコースを攻めていこう」

 初回、キレのある直球とスライダーで相手の1、2番を凡打で仕留め、上々の滑り出し。最も警戒する3番打者を迎えても、ひるむことなく内角に直球を投げ込んだ。見逃し三振に打ち取ると、マウンドで雄たけびを上げた。

 三回に2本の適時打で2点を失ったが、その後はピンチを招きながらも要所を締める投球で、八回のスクイズでの1点でしのいだ。ピンチの度にマウンドに駆け寄ってくる土肥君とも笑顔で会話する余裕もあった。「甲子園は広く、マウンドも投げやすかった。相手の応援を、自分への応援と思って楽しんで投げた」。コロナ禍で練習試合ができないまま臨んだ選抜大会だったが、久々のマウンドで躍動した。

 エースの座をつかむまでの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。高校入学直後の5月、運動すると赤い湿疹が体にできる「紫斑病」を患った。医師から約3カ月間、激しい運動を止められ、秋まで野球ができなかった。

 そこから必死に巻き返し、2年生でエースナンバーを手にした。しかし、昨夏の徳島大会でまたも試練に見舞われた。池田との初戦で、自らの野選など守備のミスが重なり、リズムを崩して6回で降板。一昨年の独自大会を含め4連覇を狙ったチームが初戦敗退となり、その責任を一身に背負った。「3年生の夏を終わらせてしまった」

 冨田君はその日からグラウンドで仲間と練習に打ち込み、牽制(けんせい)球など守備面も含めて徹底的に鍛え上げた。昨秋の県大会に優勝して雪辱を果たすと、続く四国大会準決勝で明徳義塾(高知)を2失点に抑えて競り勝ち、選抜大会出場に大きく前進。名実ともに大黒柱へと成長を果たした。

 初めての甲子園は好投しながら惜しくも敗退となった。それでも冨田君は「優勝候補に最後までしっかり投げられ、自信になった。これからの練習につなげたい」。笑顔で夏の再挑戦を誓った。(吉田博行)

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