大垣日大・五島が18奪三振で完投 監督に3元号勝利をプレゼント
(22日、第94回選抜高等学校野球大会1回戦、只見1-6大垣日大)
試合開始は本来の予定より4時間以上遅い午後6時26分。ナイターで肌寒いマウンドでも大垣日大の左腕五島幹士は「集中力は高まっていました」。
一回の先頭打者への初球はチェンジアップ、2球目はスライダー。得意の2球種で追い込むと、4球目もスライダーで空振り。奪三振ショーの始まりだ。
「三振は狙っていなかったけど、バッターが振り遅れていたのが自分としてはよかった」。野手陣からの励ましに「楽しかった」と気を良くし、ストライク先行でどんどん投げ込んだ。
毎回の18奪三振で完投勝利。77歳の阪口慶三監督に史上初の昭和、平成、令和の3元号での勝利をプレゼントし、「甲子園という舞台でこんなピッチングができてうれしい」と取材に答えた。