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星稜、スクイズ采配が選手鼓舞 仕掛ける姿勢で天理下す 高嶋仁の目

2022年3月22日19時44分

朝日新聞DIGITAL

 (22日、第94回選抜高等学校野球大会1回戦、星稜5-4天理)

 これが春の選抜大会の難しさですね。星稜(石川)も天理(奈良)も甲子園をよく知っているチームです。それでも、これだけミスが出る。実戦経験が少ない春先の怖さです。

 その中にあって、選手を鼓舞するかのような星稜・林和成監督(46)の采配が印象的でした。

 六回、先頭の3番・斉賀壱成選手が二塁打で出塁すると、4番・若狭遼之助選手がきっちり送り、5番・角谷飛雅(ひゅうが)選手の2球目にスクイズを仕掛けました。

 結果的にスライダーをバットに当てられず、作戦は失敗しました。それでも、選手には「必ず勝つんだ」という監督の強い気持ちが伝わったはずです。同じ無得点でも、何も仕掛けずに打っていったのとは違う意味があります。

 その姿勢が八回の追加点を生んだと思います。その裏に守備のミスも出て2―2と追いつかれてしまいましたが、リードを許さずにすみました。常に先手、先手をとっていたのが大きかったのではないでしょうか。

 延長十回に1点を勝ち越した直後に、林監督が2死走者なしの場面で攻撃の伝令を送るシーンがありました。おそらく、打者に「2ストライクまで打つな」という指示をしたのだと思います。1点勝ち越したとはいえ、すぐに攻撃が終わると、相手がその裏の攻撃にいい流れで入れます。そうならないように手を打ったんだと思います。

 もちろん、勝ち越しの生還をしたのが武内涼太投手ですから、少しでも息を整えさせたいという意図もあったのでしょう。結果的に打者は2ストライクまで待ってから内野安打。次打者も追い込まれるまで打ちませんでした。

 十一回の決勝点は、おそらくサインプレーでしょうね。2死一、三塁から一塁走者が挟まれ、スキをついて三塁走者が本塁を陥れようという作戦です。守備側としては、対応が難しいプレーです。天理も練習を積んでいるはずですが、一塁手が三塁へ悪送球をしてしまいました。ミスを誘った星稜の作戦勝ちというところでしょう。

 天理も先発の南沢佑音投手が変化球をうまく使って粘り強く投げました。打線は星稜・マーガード真偉輝(まいき)キアン投手の動くボールを打ちあぐねて後手に回りましたが、土壇場の粘りはさすがです。とくに十回の同点劇は1番・藤森康淳選手の足でもぎ取りました。内野安打で出塁し、すぐに二盗を決めて味方のタイムリーを引き出す。見事な足技でした。(前・智弁和歌山監督)

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