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九回途中で降板の長崎日大エース 目指すはプロでも活躍のあの先輩

2022年3月20日19時32分

朝日新聞DIGITAL

 (20日、第94回選抜高等学校野球大会1回戦、近江6-2長崎日大)

 長崎日大は延長十三回タイブレークの末、近江(滋賀)に敗れた。先発したエース右腕の種村隼(じゅん)投手(3年)は持ち味の制球力を生かし、好投。憧れの大先輩に追いつきたいと、夏でのリベンジを誓った。

 2点リードで迎えた九回。相手打線を封じ込めていた制球が乱れ始めた。先頭打者に二塁打を許すと、次打者には死球。後続の右前打で1点を奪われ、降板した。延長で涙をのむと、「九回を抑えれば勝ちだと思ったら、本来の投球ができなくなった」と悔やんだ。

 諫早中学時代に観戦した広島カープ戦。マウンドには、大瀬良大地投手が立っていた。長崎日大から九州共立大へ進み、プロへと羽ばたいた地元のヒーロー。並み居るホークスの強打者を手玉に取る投球術にしびれた。「あんな投手になれたら」。気がつくと、同じ高校を選んでいた。

 「大瀬良さんはバンバン三振を取るタイプじゃなく、変化球を巧みに使って打者を翻弄(ほんろう)する。僕のピッチングにどこか似ている」。制球力が武器の種村君は多彩な変化球を織り交ぜてコーナーを突き、相手を打ち取る投球を磨いてきた。

 昨秋の長崎県大会2位で迎えた九州大会。キレのある球で三振を狙う左腕川副良太選手(同)との「二枚看板」で宮崎、佐賀の1位校に勝利。4強入りの原動力になった。「少しは大瀬良さんに近づけたかな」。手応えを感じつつあった。

 だが、準決勝では九州国際大付(福岡)に2―12と大敗。強打のチームに底知れぬ怖さを覚えた。「大瀬良さんのように強気で押すピッチャーになりたい」。冬場のトレーニングに新たなメニューを加えた。

 中指と人さし指、親指の3本で3~4キロのダンベルをつかんで上げ下げする。ボールを握る指先の筋力が鍛えられ、球のキレが増した。走り込みやウェートトレーニングで下半身も強化。以前より6キロ増えた体重をしっかりと球に乗せる投球を心がけた。

 初めての夢舞台に「バッターに向かっていく強い気持ちは出せたけれど、まだまだ足りないものがたくさんある」と種村君。もっと練習を積んで、夏には必ず甲子園に戻ってくる。一回りも二回りもたくましくなった姿を大瀬良さんに見せたい。そう誓った。(三沢敦)

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