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3日前に出場決まった近江、準備は万全だった 16年前に学んだ教訓

2022年3月20日19時00分

朝日新聞DIGITAL

 第94回選抜高校野球は大会第2日。近江(滋賀)は、新型コロナウイルスの集団感染で京都国際が辞退し、3日前に急きょ出場が決まったばかり。それでも延長タイブレークで接戦を制する見事な戦いができたのには、理由があった。

 開幕予定日の前日、武田弘和部長(40)は対応に追われ、てんてこまいだった。練習試合のキャンセルなど、その日の電話は100本を超えたという。

 卒業生らからも次々と祝福の電話。「うれしいけど『1分以内で』なんて言って。そうでもしないと準備が終わらないですから」

 宿舎もとれず、20日の長崎日大戦は午前6時半に学校に集合し、約130キロ離れた兵庫県西宮市の阪神甲子園球場にバスで乗り込んだ。

 ただ、いつでも試合をできる態勢は整っていた。

 代表校の辞退で補欠校が出場するのは、大会の歴史で13例目。前回は第78回(2006年)の北海道栄で、初戦で斎藤佑樹投手(元日本ハム)を擁する早稲田実(東京)に0―7で敗れた。

 近江の首脳陣は、この時のことをよく覚えていた。急きょ近畿入りし、調整に苦心する北海道栄のため、学校のグラウンドを貸して練習試合を戦ったからだ。

 「何があるか分からん。補欠校に選ばれたんやし、しっかり準備していけよ」

 近畿地区の補欠校1位に決まった1月28日、多賀章仁監督(62)は選手に声をかけていた。

 学校がある彦根市に観測史上最多の雪が降るなど、グラウンドが使えない時期もあったが、選手らは自主トレーニングを重ねてきた。昨夏の選手権4強の原動力となったエースの山田陽翔主将(3年)は、右ひじのけがから復活した。今月12日の智弁学園(奈良)との練習試合では、140キロ超の直球を投げ込んだ。

 山田主将は「補欠校の1位なので、最善の準備をしてきた。初回から迷わず戦えた」と話す。九回に2点差を追いつき、延長十三回タイブレークの末、6―2で勝利。「近江らしい野球ができた」と胸を張った。

 多賀監督は「京都国際さんの分も背負い、『感動を発信しよう』と話していた。選手は、野球ができる感謝を持って戦ってくれた」と目を細めた。(安藤仙一朗)

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