二松学舎大付×聖光学院 両監督に聞く選抜高校野球
【東京】第94回選抜高校野球大会の第2日第3試合(20日午後2時開始予定)で、二松学舎大付は聖光学院(福島)と対戦する。二松学舎大付の市原勝人監督(57)と聖光学院の斎藤智也監督(58)にそれぞれ、互いの印象や意気込みなどを聞いた。対談の形で紹介する。
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――相手校の印象は
市原監督 バッテリーを中心に守備力が高い。技術的にも精神的にも鍛えられている印象だ。
斎藤監督 布施君を中心に守備が堅い。俊足巧打の野手もいる。うちと似ているがレベルが一回り高い。
――自チームで鍵を握る選手は
市原監督 投手は布施、打者は瀬谷。この2人にしっかりやってもらう。
斎藤監督 先頭打者で主将の赤堀。チームは秋に打てていないので、勢いをもたらしてくれれば。全員がキーマンになってほしい。
――警戒する選手は
市原監督 佐山君、山浅君のバッテリー。佐山君はスピード以上にコントロールがいい印象だ。
斎藤監督 布施君をいかに打つか。打者は瀬谷君。(秋季東京大会で)かなりの成績を残している。
――理想の試合展開は
市原監督 ロースコアで守り合う。我慢した方が勝つ。布施が丁寧に低めに投げるのも大切だが、野手が守りで足を引っ張らないことも大事だ。
斎藤監督 佐山が踏ん張って、5―4くらいの試合になるのかな。どれだけ失点を防げるかだ。
――最近のチーム状況は
市原監督 布施は投球が安定し、順調だ。瀬谷は練習試合で本塁打が出たが、ムラっ気がある。気持ちに浮き沈みのない状態で甲子園を迎えさせてあげたい。
斎藤監督 2月は学級閉鎖などで大変だった。3月からチームを仕上げようと選手と躍起になっている。早く野球がしたいんじゃないかな。
――初戦への意気込みを
市原監督 まだまだ発展途上。ミスもあると思うが、なるべく引きずらない。やれることをやって、最終的に1点でもリードしていれば。
斎藤監督 選手は試合ができることに相当ワクワクしている。その躍動感を存分に発揮したい。チームのムードは今いいので、やってくれるんじゃないかと期待しています。(聞き手・御船紗子、滝口信之)
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19日の開会式は、感染対策のため、同日に試合がある6校のみが参加。都勢2校は、事前撮影の行進の動画が球場の大型スクリーンに映し出された。
二松学舎大付の選手は、兵庫県尼崎市の宿舎で生中継を見守った。小林幸男主将(3年)は「いよいよ始まったんだ」。13日に関西入りしてから、打撃練習などで実戦感覚を養う。「自分たちの持ち味の粘り強さで、少ないチャンスをものにする」と意気込む。布施東海投手(同)は「(背番号)1番をつけているのは自分。チームを勝たせる投球がしたい」と話した。