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狙いがばれた九州国際大付のエース 「神宮の残像」を逆手に変化球

2022年3月19日20時49分

朝日新聞DIGITAL

 (19日、第94回選抜高等学校野球大会1回戦、クラーク国際2-3九州国際大付)

 九州国際大付のエース香西一希は、戸惑っていた。振ってくれるはずの高めの直球が見極められていた。甘く入った直球で2本の安打を打たれ、一回にいきなり失点した。

 11月にあった明治神宮大会の初戦の再戦だった。この時は香西は1失点で完投勝利した。球数はわずか92球だった。

 「神宮の時は高めのまっすぐを振ってくれてどんどんアウトが取れていた」。釣り球が有効だった。この日も同じ攻め方で試合に入ったが、勝手が違った。

 クラーク国際打線はこの4カ月間、香西の直球を頭に描いて練習してきた。制球が抜群にいい香西に対し、追い込まれる前にどんどん振ってくる。対策を練られていた。

 三回に再び失点し、捕手の野田海人と「もう高めの釣り球は使うのをやめよう」と決めた。そこで頼ったのが低めの変化球だ。

 これがはまった。

 相手は直球への意識が強いから、思わず変化球を引っかけてしまう。ゴロの山を築かせ始めた。六回からは、カーブとスライダーの頻度を落として、チェンジアップを多投する変化も加えた。

 延長十回も時速100~110キロほどの変化球ばかりで遊ゴロ、空振り三振、再び遊ゴロ。3人で切って取り、サヨナラへのリズムを作った。序盤の崩れから一転、最後まで相手打線のタイミングを狂わせたままだった。

 「去年の夏の(福岡)大会ではまっすぐで勝負に行って負けたこともあって」。苦い経験も、直球勝負を思い切ってあきらめる決断を後押ししただろう。

 「緩急で打たせて取れたのも守ってくれたからこそ、野手に感謝したいです」と照れるように笑った。4カ月前の自らの残像を生かした勝利だった。(内田快)

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