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和歌山東 意思疎通はかり「魂の野球」で挑む

2022年3月3日10時00分 朝日新聞デジタル

 和歌山東は昨秋、近畿大会準優勝と躍進した。チーム力を引き上げたのは、意思疎通を図るために選手だけで重ねたミーティングであり、米原寿秀監督(47)が選手たちに伝えた言葉だった。

 いまのチームがスタートした当初、「選手それぞれが違う方向を向いていた」と此上平羅主将(3年)。岡田大志副主将(3年)も「皆が自分を表現できていなかった」と振り返る。

 ミーティングで意見を出すのは主将と副主将ら決まっていつも同じ選手だった。コミュニケーション不足はプレーにも影響した。たとえば、「声をかけあえばアウトにできる外野への飛球も、アウトにできないことがあった」。

 まとまりきらないまま迎えた新人戦。昨年9月、降雨ノーゲームとなった智弁和歌山戦では五回まで0―1。エース麻田一誠選手(3年)を中心にしっかり守った。再試合では0―11の5回コールドで敗れたが、米原監督は「まだまだあと1カ月で変われる」と選手に伝えた。

 「どうしたらチームがひとつになれるのか」。練習後、選手同士で話し合った。

 打開策は、ミーティングの方法を変えることだった。普段あまり自分から話さない選手を中心に、指名して話してもらうようにした。初めは指名されて戸惑う選手もいたが、次第に、「もっと効率良く練習しよう」「ミスしたあとも落ち込まずに声を出そう」と意見が出るようになった。

 そして迎えた秋季県大会準決勝。相手は再び智弁和歌山。前日、米原監督は「エネルギーを全部出し、魂の野球をしよう」と選手たちに伝えた。励まされた選手たちは期待に応える。五回まで4得点と先行。六回、1点差に迫られ、さらに2死一、二塁のピンチで、救援した左腕石野涼選手(3年)が空振り三振を奪ってしのぐ。七回以降は山田健吾選手(3年)と麻田選手の継投で競り勝った。

 米原監督は「智弁に負けても、『良い試合だった』と言われたかもしれないが、そこから抜け出してほしかった。試合に出る子出る子が気迫を持ってプレーして。魂のこもった理想の勝ち方だった」と振り返る。

 いつしかチームスローガンは「魂の野球」になった。全国の強豪校が集まる甲子園でも、もちろん気持ちでぶつかっていく。(下地達也)

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