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お前らはまだ伸びる…母校率いて13年ぶりの甲子園へ

2022年2月26日09時00分

朝日新聞DIGITAL

 【岡山】「甲子園から夢と感動をふるさとに届けたい」。母校の倉敷工を率いて、3月18日の第94回選抜高校野球大会開幕を待つ高田康隆監督(47)はそう語る。高校野球の指導を始めて25年で、監督では初めての甲子園。選手時代から変わらぬ熱さで、伝統校を13年ぶりの大舞台に導いた。

 「お前らはまだまだ伸びる」「よそいきの野球をするな」。グラウンドにはいつも大声が響く。ノックで動きが気になった選手のもとには駆け寄って指導。グラウンド整備の車のハンドルは自ら握る。じっと立つ時間は少ない。

 選手時代は本格派右腕として、2年生から背番号1を背負った。片道7キロを毎日走って登校。闘志むき出しの投球で2年の夏は県16強、3年の夏は8強。プロ野球選手を目指して大阪経済大に進んだ。

 プロの夢を絶たれたのは3年時。右ひじを骨折し、「もう野球はやめよう」と球児時代の恩師、和泉利典さんを訪ねた。そこで諭されたのは「選手だけが野球じゃない」。

 コーチとして倉敷工の練習に参加するようになり、翌4年時(1996年)は夏の甲子園に同行。和泉さんを支えた。野球を見る目が変わり、視野が広がるのが自分でも分かった。選手たちの成長を見るのが、うれしかった。

 大学を出て倉敷に戻り、会社勤めをしながら母校でコーチを続けた。やがて本格的に指導者を志し、通信教育で地理歴史の教員資格を取得。2004年に興譲館高校(井原市)の教員となり、監督などを経て母校に戻った。

 監督になったのは16年。OBらの激励は軽くなかったが「負けず嫌いだし、スイッチも入った」。

 「野球を通した人間磨き」を最優先とし、「目標達成へのプロセスをつくれる人間になってほしい」と語る。営業マンの経験も、苦手なことから逃げない気持ちの持ち方にいかした。「野球は一瞬の判断の連続。社会に出ても同じ」

 強打が売りの現チームは「凡事徹底を心がけ、やり始めたらとことんやる子ばかり」。秋季県大会の地区予選以降で勝ち進むたび、「全国の舞台で見たい」との思いを強めた。選抜出場を決めた時、「これまでの教え子たちの思いがつながり、たどりつけた」と感じた。

 コロナ禍で全体練習を再開させたばかりだが、「準備と練習は全力で。プレーは大胆に」。甲子園は、勝利へのプロセスを表現する場にしてほしいという。(小沢邦男)

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