和歌山東の監督「やればできる」 12年前に軟式から改編…甲子園へ
2022年1月28日19時55分 朝日新聞デジタル
第94回選抜高校野球大会の出場校が28日に選ばれ、2010年に野球部が軟式から硬式に改編された和歌山県立の和歌山東が、初の甲子園出場を決めた。
硬式になり、求める野球の違いで退部者が相次いだ。しかし、改編と同時に就任した米原寿秀監督(47)のもと、14年秋に初めて近畿大会に出場し、県内上位校に名を連ねるように。
ただ、選手たちは中学時代の有名選手がいる強豪校を相手にすると、試合をする前から気持ちで負けていることもあった。昨秋、米原監督は「生まれ持った力はそんなもんじゃない。やればできるんだ」と励ました。秋の県大会では、夏の甲子園を制した智弁和歌山を破り、勢いのまま近畿大会で準優勝した。
昨年12月にはOB会が発足し、初の甲子園に挑む選手たちを支える。此上(このうえ)平羅(たいら)主将(2年)は、「全力で一勝一勝積み重ねる。気持ちで圧倒したい」と意気込んだ。(下地達也)