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元球児から気づいた10代の強さ 2年ぶりの夏

2021年12月25日10時00分

朝日新聞DIGITAL

 今年5月、松山大学の舩田清志さん(1年)に会いに行った。コロナ禍で全国高校野球選手権大会が中止になった、昨夏のことが聞きたかったからだ。2年前の夏、愛媛・宇和島東高の2年生エースとして甲子園のマウンドに立ったが、3年生の夏は甲子園を目指すことすらかなわなかった。

 舩田さんは「自分たちは『かわいそう』ではなかったと思う」と言った。

 昨年、愛媛県高野連が独自に開く大会への出場をめぐり、チームで議論した。「甲子園のない野球は意味ない」という仲間もいた。何日も話し合った末、3年生全員で出場し、準優勝した。

 「コロナがあって、一人ひとりが本音をぶつけて団結できた。人生は甘くないし、思い通りになるわけがないと勉強になった」

 その言葉に、どきりとした。一昨年も昨年も、彼を取材して同情した割に、本心には気づけなかった。大人が考える以上に、10代は強く、しなやかだ。

 2年ぶりに選手権大会があったこの夏。感染拡大は収まらず、全国で大会の出場辞退が相次いだ。出場できても、万全でない状態で夏を終えたチームもあったと思う。愛媛大会でも、甲子園でも、例年では見ないような失策を見た。

 これを「コロナ禍の悲劇」で片付けないで、「この夏」を自分なりに乗り越えることを期待したい。

 舩田さんはこう話していた。「やってきたことは絶対に無駄じゃない。3年間頑張ってきたと自信を持っていいし、誇っていい」(照井琢見)

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