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男子マネ活躍、髪形自由に、メンタルケアも 変わる高校野球の常識

2021年12月24日12時30分 朝日新聞デジタル

 夏の甲子園につながる全国高校野球選手権埼玉大会が7月、2年ぶりに開催された。学校や球場で取材をしていると、高校野球の様々な「常識」が変わりつつあるのを感じた。

 例えば、マネジャーは女子がやるものという常識。いまも主流は女子だが、男子マネジャーの活躍も目の当たりにした。熊谷工、川口市立、秩父の各校では、男子マネジャーがチームにとって当たり前の存在だった。

 ベスト8入りした松山では、1年生マネジャーの武内仙一君に出会った。4歳年上の兄も同校硬式野球部マネジャー。選手だった中学時代に、兄の活躍を見て「マネジャーなら、選手の特徴やゲームの成り行きを分析する『オトナな楽しみ方』ができそうだと思った」という。常識や先入観にとらわれず、自分の興味や関心に正直に向き合う姿が新鮮に映った。

 丸刈りという常識にも変化がみられた。準優勝の昌平は昨春の休校期間中、当時の3年生から要望があり、髪形の自由を認めた。黒坂洋介監督は「上から髪形を強制するのではなく、プレーに支障が出ない程度なら選手に任せたいと思った。高校野球は普遍的な部分もあるが、時代の変化にも対応しなきゃいけない」と話す。「これまでの価値観を変化させることができたという点では、コロナ禍はプラスの役割を果たしてくれたのかも」と言う。

 ほかにも、大宮北、本庄東、立教新座などが髪形の自由を認めている。立教新座の冨部勇人監督は「もちろん丸刈り必須の伝統を守ることも一つの個性。それぞれのチームが個性を出していけたらいい」。

 優勝した浦和学院では今年、監督を30年間務めた森士(もりおさむ)氏が退任した。後任監督に就いたのは長男の森大(だい)氏。大学院で心理学を修め、心療内科での研修経験もあるという。意外な経歴に驚くと、「これからの指導者に必要な素質」と返された。「うつに苦しんでいた」と告白したテニス女子の大坂なおみ選手を例に挙げ、「スポーツ選手は熾烈(しれつ)な競争で精神的に不安定になることも多い。経験を生かして、選手のメンタルケアにも向き合いたい」と語る。

 この夏、関係者から野球人口の減少を嘆く声もたくさん聞いた。常識からの変化は、高校野球の裾野を広げることにつながるかもしれない。(黒田早織)

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