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「こんな緊張感はWBC以来」 イチローさんと女子高校選抜が対戦 

2021年12月18日19時34分

朝日新聞DIGITAL

 女子高校野球の選抜チームが18日、ほっともっとフィールド神戸で元大リーガーのイチローさん(48)が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」とエキシビションマッチを行った。

 「9番・投手」で先発出場したイチローさんから毎回の17三振を奪われて0―1で敗れたが、投手陣はイチローさんを3打数無安打に封じた。

 全国から3年生23人が選抜された。

 三回、イチローさんの第1打席。右腕、吉安清(せい)(愛知・至学館)がツーシームで投ゴロに抑えると、保護者や関係者が集まった観客席がどよめいた。

 「緊張した。どこに投げても打たれそうなオーラがあったけど、自信になりました」と吉安。

 五回に112キロの直球で二ゴロに打ち取った右腕、松本里乃(高知中央)は「夢のよう。よっしゃー、という感じです」と満面の笑みだった。

 野手陣も充実の表情を浮かべる。七回に、イチローさんが投じた外角直球を中前にはじき返した富田彩加(京都外大西)は、「あんな速い球は見たことがなかったけれど、思いきって振った。気持ちよかったです」。

 4番の神野百花(京都・福知山成美)は2打席連続で左腕付近に死球を受けたものの、「貴重な経験。イチローさんの投げた球なので痛みよりうれしかった」と声を弾ませた。

 イチローさんは最速135キロを計測し、何度も足がつりながらも147球を投げて、完封した。

 「こんな緊張感はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)以来じゃないかな。女子の野球熱は男の子にぜんぜん負けていない」

 2009年の2連覇に大きく貢献したWBCを引き合いに、女子選手たちとの勝負を振り返った。

 今回の試合は、全日本女子野球連盟と全国高校女子硬式野球連盟が世界で戦える選手育成をテーマに実施した強化プログラムの一環で行われた。

 昨年の智弁和歌山を皮切りに、高校球児の指導を行っているイチローさんが協力し、試合後は質問タイムも設けられた。

 選抜チームの中島梨紗監督は「イチローさんが全力でプレーしてくださったことがありがたくて、感動した。この貴重な経験を生かしていきたい」と話した。(山口裕起)

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