スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

甲子園Vの智弁和歌山・中谷監督が講演 「指導者がアップデートを」

2021年11月28日11時00分 朝日新聞デジタル

 この夏の甲子園で優勝した智弁和歌山高校の中谷仁(じん)監督(42)が27日、秋田県内の高校野球部の指導者や監督らに講演した。監督就任3年目で全国制覇に導いた指導法や、これからの監督像を語った。

 中谷監督はかつて同校の主将を務め、プロ野球の阪神や楽天でプレー。2018年に名将・高嶋仁(ひとし)氏から監督を引き継いだ。「まだ修行の身」として講演依頼は断っているというが、和歌山県高野連が秋田県高野連を参考に監督部会を設立した経緯があり、実現した。2時間の大半を質問に答える形で語った。

 「どうしたら強い球を投げられるのか」との質問に、中谷監督は「(選手が)『もうちょっと頑張りたい』ということを、数字にしてあげる」と回答。例えば、遠投距離を1カ月後に5メートル伸ばすには何が必要か、筋力や握力といった具体的な数字に細分化して教えるようアドバイスした。「昔ながらの指導ではなく、数字を示し、身近な目標を設定して結果を出させなきゃいけない時代だ」と強調した。

 智弁和歌山は11月下旬から全体指導を休み、選手の自主練習に時間を充てている。プロ野球の「オフ」のようなスタイルだ。

 中谷監督は「監督が決めたメニューをこなすことに慣れてしまっている」と指摘。選手が自分でメニューを作ることで、目的意識をもって練習できるとした。「(自主練を終えて)早く帰ることは悪じゃない。栄養や休養をとる時期を作り、そのありがたさを実感してほしい」とも語った。

 オフにはスタッフを休ませる狙いもあり、「批判は承知で、思い切って人間らしい生活をやれる時期が、これからの高校野球で必要だと思う」と話した。

 昨冬にイチローさんの指導を受けたことを振り返り、「一塁走者は、二塁でスライディングするより駆け抜けた方が速いと教わった」。この夏の和歌山大会決勝の2死一、二塁で実践したところ、相手の野手がオーバーランした一塁走者の挟殺に気を取られている間に二塁走者がホームインできたという。

 また、甲子園で勝ち進むには二番手、三番手の投手が重要だとし、「球種や球速など何か一つ、一番になれるものを作ってあげること。そして腹をくくって、二番手、三番手を試合に出し、成功体験をつけさせる」べきだとした。

 「(選手たちは)自分の意見をあまり言わない世代。監督の威厳やこれまでのスタイルもあるが、ちゃんと会話をしないといけない。指導者側が学んでアップデートして、高校野球を選んでくれてる貴重な人材を大事に育てていかなきゃいけない」と結んだ。(井上怜)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ