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鹿児島の離島・大島準優勝 選抜確実 高校野球九州大会

2021年11月12日21時12分 朝日新聞デジタル

 第149回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)で開催地・鹿児島代表の大島が準優勝した。12日の決勝で九州国際大付(福岡)に敗れたが、離島勢として初めて県大会を制した勢いのまま来春の選抜大会出場を確実にし、スタンドと地元・奄美を盛り上げた。

 「楽しんでいけー」。一塁側内野席を埋めた大島の応援団から声援があがる。大量リードされて迎えた最終回、美島永宝君(2年)の本塁打などで5点を返すと、あらかじめ録音した指笛や奄美六調に合わせ、応援団は踊りながら喜んだ。

 鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちして初優勝。九州大会では大分舞鶴との引き分け再試合を制すると、続く甲子園常連校の興南(沖縄)に完封勝ちし、準決勝は有田工(佐賀)に逆転勝ち。内野席だけでは応援団を収容できず、外野席を開放したこともあった。選抜出場がほぼ確実となる4強入りがかかった興南戦には吹奏楽部やダンス部、新聞部も来た。

 決勝には鹿児島市などである1年生大会に出場する徳之島の野球部員も応援に駆けつけ、郷泰輝君(1年)は「離島のチームが九州大会の決勝戦に出場できて誇りに思う」と話した。

 奄美市の学校では全校生徒がライブ配信を見守った。最終回の猛攻に何度も大歓声が上がり、試合終了後も健闘した部員たちへの称賛の拍手がやまなかった。上野凜(りん)さん(2年)は「最後の粘りに感動させられた。すごく励みになっている。島が元気になっていると感じた」。早川麻希(あさき)さん(1年)は「島からは難しいと思っていたけどすごい。ラグビー部員だけど元気づけられた」と話した。

 永迫昌毅教頭は「最後の追い上げは勇気をもらった。試合ごとに成長していた感じがする。島の方々が喜んでくれることがうれしい」と話した。

 奄美市は県大会、九州大会を通じて4回目のパブリックビューイングを市内の観光交流施設で開いた。会場からあふれるほどの約150人の市民が集まった。早くも「甲子園にも応援に行くぞ」という人もいた。

 朝山毅市長は「離島のハンデを乗り越え、島民や出身者に多くの感動を与えてくれた選手全員の努力を心からたたえたい」とのコメントを出した。

 決勝では、チームを引っ張る大会注目のエース大野稼頭央君(2年)が1週間500球以内という球数制限もあり登板しなかった。「冬の間にトレーニングを積んで、次に備えたい」と大野君。スタンドで見守った父裕基さん(42)は「決勝まで進んで大したもの。島で野球をする小中学生の励みにもなった」とねぎらった。(奄美通信員・神田和明、仙崎信一、前田伸也)

 《戦評》鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちの大島。決勝の舞台でも持ち前の粘り強さを発揮した。

 球場が沸いたのが1―12で迎えた九回の攻撃。1死から死球で出ると、代打粟飯原の安打で一、二塁。続く美島はこの試合、初打席。思いっきり引っ張った打球は左翼席に飛び込んだ。「まさか入るとは思わなかった」。本人も驚く公式戦初本塁打は、3点を返す一発となった。

 勢いづいた打線はなお満塁とし、犠飛でこの回4点目。4番西田も適時打で続き、6点差に追い上げた。最後は九州国際大付のエースを引っ張り出すほどの猛反撃だった。

 試合は二回、先発前山と代わった武田が満塁本塁打を浴びるなど、一挙8点を奪われた。しかし、その後は武田が打たせてとる投球でゲームをつくった。

 球数制限の関係で、登板しなかったエース大野は「最後に粘り強さを見せられたのは良かった」としながらも、「序盤の大量失点や守備のミスもあり、自分としては悔しい結果。冬に鍛えて、もっと強いチームにしたい」と話した。(仙崎信一)

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