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ドラフト 日ハム1位は天理・達 阪神4位は智弁・前川

2021年10月12日09時30分

 11日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、奈良県内からは2人の高校3年生が指名を受けた。今春の選抜大会で天理のベスト4進出を支えた達(たつ)孝太投手(17)は日本ハムファイターズから1位で指名された。県内の「ドラ1」は2018年、同じ天理の太田椋(りょう)内野手(20)がオリックスバファローズに指名されて以来。1年生から智弁学園の4番を打ってきた高校通算37本塁打の前川右京(まえがわうきょう)外野手(18)は、阪神タイガースから4位で指名された。

     ◇

 日本ハムの本拠地・北海道には「行ったことないです」と笑った達孝太投手は、自他ともに認める野球オタクだ。

 今春の選抜大会前、記者を相手に理想の投球について熱く語った。取材は予定の15分を大幅に超えた。

 「一日中野球できますよ」。練習が始まったら時間を忘れ、30分のつもりでも2、3時間は経っている。寮でもメジャーリーガーの投球を動画を見て学ぶ。愛読書はメジャーリーガーの投球を分析した本。投球の回転数や軌道などがわかる簡易型弾道測定器「ラプソード」も父に買ってもらった。

 選抜大会を控え、各選手に大切な人へのメッセージを寄せてもらった際、達投手は「15年後の自分」に向けてこう書いた。「この甲子園が思い出になっていると、あなたはまだまだです」。そう書ける度胸もプロ向きだ。(米田千佐子)

     ◇

 「うれしい気持ちでいっぱいです」。そう喜んだ智弁学園の前川右京外野手には2歳上の兄がいる。会社員の夏輝さん(20)。兄の財布には「お守り」が入っている。

 2年前の夏の甲子園。夏輝さんは津田学園(三重)の3年生で、弟は智弁学園の1年生として県大会を勝ち抜き、ともに4番打者として聖地でプレーした。

 開会式直後に撮ったツーショット写真を母がラミネート加工し、夏輝さんが卒業するときに渡してくれた。「ずっと持ってる『お守り』です」

 弟の並外れた才能にはすぐ気づいた。小2のときに小6の球を打っていた。小学生時代はよくけんかをした。夏輝さんに泣かされた弟は「野球では負けやんからな」と言い返した。

 弟は中2の冬から大きく伸びた。高校で寮生活を送る夏輝さんが正月に帰省した。体が細かった弟に「人の2倍はやらんと体はデカくならへんぞ」と言った。弟は1日6食の生活に変え、走り、バットを振るようになった。

 2人で出た甲子園だったが、ともに頂上にはたどり着けなかった。夏輝さんは大阪で働き始め、弟の試合にはほぼ駆けつけた。

 今春の選抜大会、智弁学園は8強入り。だが弟は10打数2安打に終わった。

 「何かきっかけがないと抜けられないんじゃないか」と感じ、5月の弟の誕生日祝いに、夏輝さんは高校時代に目を通していたノートを渡した。ボロボロのノートは小学生のころ、母が書いてくれたものだ。

 プロ野球などスポーツ選手の言葉が並ぶ。母から「夏輝も書いたったら?」と言われ、ノートの最後のページにこう書いた。

 「苦しいこともあると思うけど、一度きりの人生なんやから、自分の生き方を貫き通せ。困ったらいつでも相談してこい」

 その後すぐにあった近畿大会1回戦。弟は2点本塁打を放った。これできっかけをつかんだのか、夏の奈良大会ではチーム一の打率を残した。甲子園でも2本の本塁打を放ち、準優勝に大きく貢献した。夏輝さんは弟の今後について「全力で野球に取り組んで、その姿を見た小さい子どもたちに夢を与えられる選手になってほしい」。(米田千佐子、浅田朋範)

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