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随所で見せた東京代表の底力

2021年8月31日09時00分

 新型コロナウイルスの感染拡大や天候不順。2年ぶりの開催となった甲子園で、二松学舎大付(東東京)と東海大菅生(西東京)は難しい調整を強いられた。試合ではチームの特徴、底力を随所で見せながらも、目標の日本一に届かずに敗戦。悔しさの中での帰京となった。両校の戦いを振り返りつつ、コロナ禍が収束し、選手が思いきりプレーできる環境になることを望みたい。

 ■二松学舎大付

 二松学舎大付は、またも8強の壁に阻まれた。

 6日の宿舎入りから2週間後の20日。ようやく初戦(2回戦)、西日本短大付(福岡)との試合を迎えた。当初の13日から1週間遅れ。屋外グラウンドは使えず、室内練習場では打撃中心の調整が続いた。内外野の連係確認などはできなかった。市原勝人監督が「与えられた環境で最善を尽くす」と話していたことを思い出す。

 そんな中、初戦は「らしさ」を見せて勝利。雨中、最初、エース秋山正雲はぬかるんだマウンドに悩んだ。だが、軸足の位置を投げながら調整し、しっかり右足を踏み出せる場所を三回に見定めた。その後、切れ味鋭い直球で完封した。打線も、少ない好機を確実に得点に結びつけた。

 過去3度の選手権は3回戦で敗れ、8強入りを逃している。3回戦は京都国際。両左腕エース対決は見応えがあったが、秋山が五、六回に3本塁打を浴びる。直球を狙われたが、それでも直球勝負を貫いた強気の姿勢は見事だった。九回裏、桜井虎太郎の3点本塁打で同点に追いつく粘りを見せたが、今夏も8強の壁は厚かった。

 試合後、主将の関遼輔は「後輩たちが日本一をとってくれる」と言い切った。悪天候やコロナ禍の厳しい環境でも、選手たちは笑顔を絶やさなかった。先輩の「らしさ」を見た後輩たちが、どんなチームをつくっていくのか、楽しみだ。(御船紗子)

 ■東海大菅生

 勝負ごとに「もし」はない。それでも、終盤、互角の戦いとなっていただけに、担当者として、雨が土砂降りでなかったら、と考えてしまった。

 初戦は降雨順延で4日遅れた。相手は地元の大阪桐蔭で、雨天続きでも調整しやすい。そして、当日も途中から大雨。グラウンドは田んぼのようになった。

 リードを許す展開だったが、2点を追う二回表の攻撃は、チームが求めてきた野球を甲子園で体現したシーンだった。2死後、金谷竜汰が左前打で出塁。続く桜井海理(あお)が右前打を放ち、金谷は全力疾走で一塁から三塁へ、さらに躊躇(ちゅうちょ)せず、本塁を狙い、生還した。公式記録上、生還は右翼手の失策によるものだが、隙のない走塁で点を奪った。

 そして終盤にかけて強豪を、徐々に追い上げていった。そして八回1死一、二塁の場面で中断され、そのまま試合終了となった。「続行なら逆転していた」という人もいた。でも、それは神のみぞ知る、だ。

 今大会、出場校の選手は、全員がPCR検査を受け、陰性を確認したうえでグラウンドに立った。東海大菅生の感染防止への気の使いようはそばで見ていて分かった。最後まで戦えなかったのは残念だったが、随所に、チームらしさを見せてくれた。様々な意味で、語り継がれる試合になったと思う。(木村浩之)

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