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聖地で審判、球児に心配り 高知の郵便局員・中川さん

2021年8月31日09時00分

 明徳義塾が8強入りし、智弁和歌山の優勝で29日に閉幕した第103回全国高校野球選手権大会。阪神甲子園球場は、球児のみならず、審判員にとっても晴れ舞台だ。高知県須崎市の郵便局員、中川裕次郎さん(39)が今大会、審判員として初めて甲子園の土を踏んだ。

 大会1日目の第3試合、東明館(佐賀)―日本航空(山梨)で、中川さんは二塁塁審を務めた。「甲子園はでかい。それが第一印象。緊張して試合が始まってから三回くらいまでの記憶がない」と笑う。

 イレギュラーバウンドしないよう、硬く仕上げられたグラウンドの状態を靴の裏から感じた。今年の高知大会にはなかった応援団の生演奏に鳥肌が立った。

 自身も須崎(現・須崎総合)で捕手として甲子園を目指したが、夢はかなわず。郵便局員として働く傍ら、29歳で県高野連の審判部へ入り、今も年間50試合ほど審判員として球児と向き合う。

 体力維持のため毎日30分ほどのランニングを欠かさない。夏でもエアコンを使わず体を暑さに慣らすなど、日ごろから摂生する。

 「高校生は勝ち負けだけで判断されるプロ選手とは違う」が信条だ。今夏の高知大会決勝では球審を務め、試合終了時、負けた高知の森木大智投手に「ウィニングボール」を手渡した。「勝った方は甲子園に出場できるので、せめて負けた方には3年間頑張った証しに、記念となるボールをプレゼントしたかった」と話す。

 中川さんは、各都道府県の高野連から推薦されて選ばれる8人の審判委員の1人として、19日まで甲子園に通い詰めた。審判に立たない日も、朝7時前から試合球の準備をするなど、大会運営に尽くした。

 大会史上最も遅い午後9時40分に試合終了した15日の小松大谷(石川)―高川学園(山口)では、三塁の塁審を務めた。選手宣誓をした小松大谷の主将、木下仁緒君に「なかなか良かった。感動したよ」と話しかけて緊張をほぐす心遣いも見せた。

 「最後の夏にかける球児と同じグラウンドに立ち、高校生の時に戻った気分。審判の判断ひとつで試合の勝ち負けが決まる。これからも野球をもっと追求し、高校野球に携わっていきたい」(羽賀和紀)

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