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智弁学園 最後の壁厚く 最多6試合 誇れる準優勝

2021年8月30日09時00分

 第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の奈良代表、智弁学園は、29日の決勝で智弁和歌山に2―9で敗れ、準優勝に終わった。県勢として31年ぶりの全国制覇にあと一歩及ばなかった。県勢の準優勝は初めて。智弁学園は、夏の全国選手権大会では1995年の4強が最高だったが、初の決勝進出だった。今大会、唯一6試合を戦い、5勝を挙げた。

     ◇

 この夏の代表校でどこよりも多い甲子園6試合目。智弁学園の選手たちは懸命に投げ、打ち、走った。

 一回、先発マウンドには西村王雅(おうが、3年)がいた。「(小畠)一心(いっしん)が準決勝は全部投げてくれたから、きょうは自分の番」。そう思っていたが、初球を中越え二塁打されるなど5長短打を浴び4点を奪われた。

 思わぬ失点。しかし主将の山下陽輔(同)は二回の攻撃前、円陣で「序盤やから1点ずつかえそう」と気合を入れた。その山下が先頭で四球を選び、バントで二塁へ。次打者は植垣洸(こう、同)。「ひっぱるスイングが多かったけど、基本に戻ってセンター返ししよう」。そう思って打った球は二塁への内野安打に。「何が何でも1点」と走った山下がホームイン。1点をかえした。植垣には「絶対恩返しする」という気持ちがあったという。この日の朝食前、小坂将商監督から素振りに誘われ、スイングを見てもらっていた。

 さらに7番打者の左飛で2死一塁。今大会1安打だった谷口綜大(そうた、同)は初球を右翼方向に運ぶ。飛び込んだ右翼手のグラブに収まらず、打球が転がる。その間に植垣が生還し2点目。打った谷口も三塁を回った。しかし好返球でホームでアウトに。ここで3点目も取っていたら、流れを引き寄せることができただけに、惜しかった。

 二回以降、西村が何とか無失点に抑え、六回からは小畠一心(同)がマウンドへ。しかし守備の乱れもあり1点を失う。その後も好調の智弁和歌山打線に攻められた。「どの打者にどの球種を投げてもしっかりミートしてきた」と脱帽した小畠だが、先発と救援で全6試合に登板し、前日は118球を投げている。「(球の調子は)悪くなかったが、疲れを理由にしててはまだまだダメ」と本人は振り返ったが、チームの快進撃を確かに支えた。小坂監督は試合後、小畠の頭をポンポンとたたき、「よくやった、胸張って並ぼう」と声をかけた。

 全国の頂点は目前で逃したものの、投打にバランスのとれた高い総合力を甲子園で存分に発揮した智弁学園。この日1番に座って4打数3安打、6試合で22打数10安打の前川右京(同)は「日本一と言ってやってきたことは無駄じゃなかった」。胸の銀メダルは誇っていい。(米田千佐子)

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