スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

新たな歴史を切り開く 京都国際の戦いを振り返って

2021年8月30日09時00分

 【京都】第103回全国高校野球選手権大会で準決勝に進んだ京都国際は、新型コロナウイルス対策や度重なる雨天順延で異例ずくめの夏を経験した。目標の「初出場で初優勝」は達成できなかったが、逆転やサヨナラで強豪との接戦を制して堂々の4強。甲子園に京都国際の歴史を刻んだ。

 小牧憲継(のりつぐ)監督が「今年は中川のチーム。彼がグラウンドでの監督」と話す3年生の中川勇斗(はやと)君が攻守に活躍を見せた。初戦の前橋育英(群馬)戦ではスライダーを打ち、決勝点となるソロ本塁打。続く二松学舎大付(東東京)戦では直球を狙い打ち、勝ち越しの2点本塁打。球種に関わらず、甘い球をスタンドまで運ぶパワーは圧巻だった。

 捕手としては、対戦する監督らからも高い評価を得た。2年生の森下瑠大(りゅうだい)君と平野順大(じゅんた)君の二枚看板をリード。四死球を出すたびにマウンドに向かい、「大丈夫。大丈夫」と声をかけ続けた。中川君は「準決勝で負けて悔しいが、こうして甲子園に来られてよかった。2人にはこれから新チームを引っ張って欲しい」。

 森下君がエースとして大きな成長を見せたのは、3回戦の二松学舎大付戦。3点リードの最終回に同点3点本塁打を打たれた。選抜大会では、ピンチで内角を狙うも、真ん中に入った直球を打たれて逆転サヨナラ負け。その場面が頭をよぎったという。だが森下君は「選抜では、弱気で投げられなかった内角の直球で勝負できた」。

 続く打者2人に対して全て直球勝負。強気に内角を突き、凡打で打ち取り、延長での勝ち越しにつなげた。「もっとチームを勝たせる投手になり、来年は春夏連覇をしたい」と、次を見据える。

 小牧監督が「勝ちたい気持ちの結集がチームを一つにすると感じた試合」と振り返るのは、準々決勝の敦賀気比(福井)戦だ。

 終盤に先制されるも、山口吟太主将ら3年生が、「このまま終わるんか」とベンチで声を張り上げ、サヨナラ勝ちにつなげた。小牧監督は「3年生の力で、京都国際の新たな歴史を切り開いてくれた。ありがとうと伝えたい」と話した。

 準決勝は智弁学園(奈良)に敗れたが、先発した平野君が浴びた3点本塁打が唯一の失点だった。平野君は試合後、大粒の涙を流し、「もっともっと練習して、(甲子園で)優勝できる投手になる」と語った。(吉村駿)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ