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智弁和歌山、左寄りシフトに焦らず 強打は力だけでない

2021年8月28日17時26分

 (28日、高校野球選手権大会準決勝 智弁和歌山5-1近江)

 次の1点を、どちらが奪うか。じりじりとした展開を動かしたのは、智弁和歌山の打者の視野の広さと的確な状況判断だった。

 六回、リードは1点。2死一塁から1番宮坂厚希が左打席に入ると、近江の外野手3人の守備位置が、一斉に左寄りに変わった。左翼手はライン際、中堅手は左中間、右翼手は右中間へ。145キロ前後の直球を持つ右腕・山田陽翔の球威に自分たちが押し込まれると判断したのだろう。

 宮坂は冷静だ。ヒットゾーンが広がった右方向に意識はいかない。相手の配球を見越して外角に狙いを定める。直球をファウルで粘り6球目。外へ落ちるフォークを遊撃手の頭上へ運び、「いつもどおり、後ろへつなぐことを考えた」。

 一、二塁に好機が広がり、次打者も左打ちの大仲勝海。守備位置はほぼ変わらない。大仲も初球、外角への141キロに右足を踏み込み、狭い左翼線へ2点二塁打を流し打った。

 なかなか追加点を奪えなかった。三回に失策も絡んで1点差とされた。失いかけていた流れを取り戻す2得点で、近江の山田に「相手が上だった」と言わせた。

 「野球は考えるスポーツ。気づきが大切。視野を広くもって、自分で状況を判断する」。OBで元プロ選手でもある中谷仁監督が、選手たちに求めてきたものだ。

 今春以降、コロナ禍で対外試合が限られたが、普段の練習や紅白戦で、その気づきを磨いてきたという。

 「頭の中を整理して、いつもどおりです」と大仲はさらりと言った。「強打」の智弁和歌山は力だけではない。(山口裕起)

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