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磨き上げた力、5年ぶり8強 明徳義塾の戦いを振り返る

2021年8月28日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会で、5年ぶりの8強入りを果たした明徳義塾。堅実な守備と攻撃を磨き上げ、大型選手のそろう強豪校と対峙(たいじ)してきた。今大会の快進撃を振り返ると、高知県勢のさらなる躍進へのヒントも浮かび上がった。

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 エースで5番打者の代木大和君(3年)が、松商学園(長野)との3回戦で「完封&決勝本塁打」という離れ業を演じるなど、投打の大黒柱だった。一方で、「代木頼み」からの脱却がチーム力を底上げ、8強入りの原動力となった。

 県岐阜商との1回戦では、練習熱心な森松幸亮(こうすけ)君(3年)のサヨナラ安打で勝利をつかんだ。明桜(秋田)との2回戦では、初戦に続き、制球に苦しんだ代木君を吉村優聖歩(ゆうせふ)君(2年)が好救援。8強入りを決めた松商学園戦では、代木君に続いて、4番の加藤愛己(あいき)君(3年)にも本塁打が飛び出し、試合ごとにヒーローが生まれた。

 この好循環のきっかけは、高知大会の準決勝にあった。高知商に3度先行を許し、「本当に苦しいゲームだった」と馬淵史郎監督が振り返る一戦だ。この試合を勝ちきったことで、「チームの結束力が高まった」と佐藤洋部長はみる。

 「代木が苦しい。俺たちで助けていこう」。明桜戦はプロ注目の剛腕、風間球打(きゅうた)君(3年)と代木君の投げ合いとなり、ベンチ前でメンバーが集まり、誓い合った。その試合では、主将の米崎薫暉(くんが)君(3年)が、相手捕手が投球を取り損ねる間に、迷わず本盗を成功させて2点差とした。今春の選抜大会初戦で仙台育英に零封負けを喫した苦い思い出を乗り越え、1点を泥臭く奪いにいく、強い気持ちを随所で見せた。

 代木君自身もこの甲子園では苦しみながら成長した。智弁学園(奈良)に敗れた後、泣き腫らす吉村君の肩を抱いて叫ぶように言った。「お前は泣くな。来年がある」。甲子園制覇を後輩に託した。

     ◇

 明徳義塾の戦いぶりから県内の他校は何を学ぶのか。智弁学園戦後の馬淵監督の会見が興味深かった。

 「キャッチボールからはじめて、守備練習、バント練習。ここまで一生懸命やったら、(甲子園でも)やれるんだ。全国で一生懸命やっている高校球児には参考になると思う」

 明徳の練習は地味だ。体格に恵まれた選手ばかりでもない。それでも基礎を極めれば夢舞台に立てる――。甲子園通算54勝の名将からのメッセージだ。

 安打性の当たりを一つずつアウトにすることで相手の好機の芽を摘み、勝利につなげた。一塁手の岩城龍ノ介君(3年)は、松商学園戦で相手4番が放った強烈な打球に飛びつき、アウトにした。「他のメンバーに追いつけるよう普段からノックを長い時間やった」。日頃の練習の成果が甲子園で出た。

 4試合で積み上げた犠打は11。好機を広げ、確実に得点につなげた。背番号13の西川魁星君(3年)はバントの腕を磨きながら出場の機会を待った。明桜戦で巡ってきた甲子園唯一の打席で犠打を成功させ、一塁走者を二塁へ。追加点のきっかけを作った。

 8強入りの快進撃を振り返り、米崎君は「自分たちがやってきた野球に間違いはなかった」と話した。(羽賀和紀)

     ◆

甲子園の勝利数、高知県勢最多に 明徳義塾は3回戦で松商学園に勝ち、甲子園での通算勝利が62となり、高知商を抜いて県勢で最多となった。甲子園での通算成績は夏が37勝20敗、春は25勝19敗。馬淵史郎監督の勝利数は54となり、歴代単独4位。

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